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なでしこJのボール回しに森保監督が力説「日本のサッカーの進歩だと思う」

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 アジアサッカー連盟(AFC)の年間最優秀コーチ賞を受賞した日本代表森保一監督が1日、カタール・ドーハから成田空港に帰国し、報道陣の取材に応じた。パリ五輪出場権に向けて2次予選を突破したなでしこジャパンにエールを送った。

 なでしこジャパンは同日、ベトナムを2ー0で下し、3連勝で2次予選突破を決定。来年2月にホーム&アウェーで行われる最終予選に勝てば、パリ五輪出場が決まる。森保監督は「勝って当たり前を勝っていくという大変なプレッシャーの中で戦っていると思うし、きっちりと勝って次のステージに進んでいるのは力のある証。戦術的なことや選手を試す面でも素晴らしいチャレンジをしているので、最終予選でも楽しみにしている」と目を細めた。

 また森保監督は「この間の件に関しては、日本のサッカーの進歩だと思う」と自ら切り出し、語気を強めながらボール回しで時間を進めた第2戦ウズベキスタン戦に言及した。

 ウズベキスタン戦のなでしこジャパンは2ー0とリードした後、あえて攻めずに時間を進める戦法を選択。レギュレーション上、日本と同組2位の得失点差を減らすことで、W杯4位のオーストラリアと最終予選で当たる確率が低くなり、長距離移動も避けられることを見越しての決断だったが、SNSではサッカー関係者からも疑問の声が挙がっていた。

 森保監督はこの戦法に「賛否両論はあると思うが、最終的に勝って結果を出してということ。日本のメンタリティ、勝負の世界で正々堂々と戦い抜くことは日本の良さだとは思うが、勝負にどうやって勝っていくか、勝つ可能性をどう高めるかというのをやっていけるのも日本のサッカーの進歩だと思う」と力説。「素晴らしい勝ち方をしているので、それを最終予選に活かして本大会に出場することを願っている。男女含めて世界の舞台へのチケットを掴み取って、また世界の舞台で日本のサッカーが進歩していると示す勝利を掴み取れるように一緒に頑張っていきたい」と共闘の姿勢を示した。

(取材・文 竹内達也)
竹内達也
Text by 竹内達也

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