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U-17W杯初戦の対戦相手は破壊力自慢のポーランド。U-17日本代表は攻撃的な戦いで白星発進を目指す

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 U-17ワールドカップ開幕に向けてトレーニングを続けるU-17日本代表は、7日にバリ島での事前合宿を打ち上げてグループステージを戦うバンドンへと移動。8日から10日にかけて現地でのトレーニングを実施した。

 各国代表が準備合宿を張っていたバリ島では6日にU-17メキシコ代表と非公開での練習試合も実施し、お互いにメンバーを入れ替えながら戦って5-2と快勝。負傷からの復帰組を含めて手応えも掴んだ。

「ちょっと腹痛の選手も出ている」と森山佳郎監督は明かすが、日本にいる時点で「そういう選手はきっと出てくるけれど、アジア予選もそうだったので試合に出る選手が戦えばいいだけ。問題ない」とも強調してきた。あらためて初戦から「全員で戦っていくつもり」という森山監督の構想が試されることになりそうだ。

 初戦の相手となるU-17ポーランド代表は「ちょっと特殊なフォーメーション」である3バックで2トップ2シャドーという布陣のチーム。U-17欧州選手権で旋風を巻き起こしたチームは「ここまでの準備の6〜7試合くらいで毎回4点以上決めている」(森山監督)という圧倒的な攻撃力を武器とする。

「2トップは強烈で、パルマとミランでプレーしている選手。2列目も含めてシュート力があって遠くからでも決めてくる」

 森山監督が挙げた2トップのミコライエフスキ(パルマ)とスコチラス(ミラン)の2名を軸とした破壊力自慢の相手だが、この相手だからといって守備的に戦うつもりは毛頭ない。

「ポーランドは3バック含めて特殊な形なので(戦術的に)ハメづらいところもあると思う。ただ、相手も僕らには対応しづらいはず。その上で、どれだけゴール前で質を出したり、泥臭く詰めることができるかとか、体を張れるかとか、そういう部分がより大事になってくる」(森山監督)

 相手の3バックの横を突くためにサイドでの攻防もキーになりそうだが、MF吉永夢希(神村学園高)や川村楽人(東京ヴェルディユース)といった打開力のある選手も揃っており、チャンスは十分に作れるという算段だ。

 気になるのは緊張しやすい初戦での精神面だが、指揮官は「やってみないとわからない部分もある」としながらも、「スタッフがまったく緊張していないので大丈夫でしょう」と笑う。監督としては3度目の挑戦となるだけに、その経験値のアドバンテージも活かしていくことになりそうだ。

 注目の初戦は日本時間11日18時からシー・ジャラック・ハルパスタジアムにて開幕する。

(取材・文 川端暁彦)
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川端暁彦
Text by 川端暁彦

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