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強烈な個の力に苦戦も…タフに戦い抜いたU-17日本代表DF土屋櫂大(川崎F U-18)、最終戦に「勝つしかない」と切り替え

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U-17日本代表DF土屋櫂大(川崎F U-18)

[11.14 U-17W杯GL第2節 U-17日本 1-3 U-17アルゼンチン]

「チームが一団となっていかないとアルゼンチンからはボールを奪えない」

 U-17ワールドカップ、アルゼンチンとの第2戦を終えたあと、U-17日本代表DF土屋櫂大(川崎F U-18)はそう振り返った。

 守備陣にとっては何とも難しい試合だった。開始早々の5分にFKから失点。「そのあとにすぐ失点してしまったことは本当にもっと反省しないといけない」と振り返ったように、わずか3分後に2失点目を喫し、一気に試合の流れを傾けさせてしまった。

 前線からボールを奪いに行こうとする攻撃の選手たちと後ろで構える選手の意図がズレてしまった部分もあり、ボールを運ばれて相手のクオリティの高いアタッカーまで素通りさせてしまっていた時間帯もあった。こうした点について「もっと早く修正できないといけなかった」と振り返るが、後半は「前線の選手が行ったら、後ろも付いていく。どこでボールを奪うか共有できた」と守備も大きく改善し、アルゼンチンを上回る試合に持ち込んだ。

「アルゼンチンの選手は体が強いですし、自分で剥がせる力がある選手もいた」と言うように、ボールを持って脅威となる個の力に苦戦しつつも、空中戦を含めて持ち味も発揮。タフに90分間を戦い抜いた。

 結果は敗戦となったが、大会からの敗退が決まったわけではない。

「次の試合に自分たちの目を向けている。もう勝つしかないですし、このチームでやってきた、今までやってきた全てを出し切って、最後の試合に絶対勝ちたいと思います」

 17日に行われるアフリカ王者・U-17セネガル代表との第3戦で勝つことだけを考える。土屋の視線は、早くも切り替わっていた。

(取材・文 川端暁彦)
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川端暁彦
Text by 川端暁彦

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