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10番・堂安律はダメ押しの5点目にも満足せず「1点じゃ物足りない理由もそこ」

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後半41分、MF堂安律が左足で追加点を決める

[11.16 W杯2次予選第1節 日本 5-0 ミャンマー パナスタ]

 胸を撫で下ろしつつも、1ゴールで満足するわけにはいかなかった。ハットトリックを達成したFW上田綺世と並びチーム最多タイのシュート6本を放った日本代表MF堂安律(フライブルク)。再三のチャンスもクロスバーに阻まれるなどゴールが遠かったが、4-0の後半41分、MF守田英正のループパスに反応し、正確なボールコントロールから左足で流し込んだ。

「(点を)取れなかったら不甲斐ないなと試合をやりながら思っていたし、取れて良かった」。ダメ押しの5得点目が、G大阪時代の本拠地・パナソニックスタジアム吹田開催の代表戦で決めた初ゴール。「声援も他のスタジアムより多く感じるし、ガンバのサポーターもたくさん来ていたと思う。ゴールを見せられたのは良かったけど、1点じゃ物足りないし、もっともっと取りたい」と表情を引き締めた。

 前半34分の直接FKはGKに阻まれ、後半7分にはゴール前のこぼれ球を左足で狙ったが、シュートはクロスバーを叩いた。同25分にはFW細谷真大のポストプレーから左足でミドルシュートを打ったが、これもGKがセーブ。「ボックス内の精度がすべて。自分自身、精度が低かったし、まだまだ」と厳しく自己評価した。

 10番を背負ってのゴールは6月15日のエルサルバドル戦(○6-0)以来、2ゴール目だが、「この番号のおかげで自分に厳しくできている。1点じゃ物足りないと思う理由もそこにある。自分が理想とする選手には程遠いし、自分に厳しくやっていきたい」と高みを見据える。

 一方、前半アディショナルタイムに素早いリスタートからスルーパスで上田の追加点をアシストした場面については「なかなか彼にああいうパスを出せてなかった。ようやく生かしてあげられたというか、あの1本で彼があそこにいるんだと感覚的につかめた。これからもっと良くなると思う」と指摘。日本のエースストライカーとして定位置をつかみつつある上田との連係には手応えも感じていた。

(取材・文 西山紘平)
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西山紘平
Text by 西山紘平

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