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森保J大勝発進も次戦のテレビ放送未定…JFA田嶋会長に続き指揮官も心境吐露「非常に残念な思い」

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[11.16 W杯2次予選第1節 日本 5-0 ミャンマー パナスタ]

 日本サッカー協会(JFA)の田嶋幸三会長が16日の北中米ワールドカップアジア2次予選・ミャンマー戦(○5-0)後、報道陣の取材に応じ、21日のシリア戦のテレビ放映が決まっていないことについて「とにかく最後まで諦めないでいきたい」と語った。

 21日のシリア戦は同国の内戦の影響を受け、代替地のサウジアラビア・ジッダで開催。試合会場が約1か月前に決まったことに加え、先週にはキックオフ時間も当初の午後8時(日本時間22日午前2時)から午後5時45分(同午後11時45分)に変わったこともあり、チームが現地入りを間近に控える中でもテレビ放送が決まっていない。

 試合後、田嶋会長は「現状は全然決まっていない。最後の最後まで粘って交渉をしていく。変な形でチキンレースのようにお金をつり上げるとか、そういうことに乗っていくつもりは全くない」と説明。放映権料の影響があるかと問われると「高騰していないのにそこだけ儲けようとしているからそういうことになる。ましてや夜中の試合。放映権は適切な相場がある」と厳しい口調で述べ、「多くの国民の皆さんに見てもらいたい、放送してもらいたい気持ちは間違いなくありますが、我々がお金を払うわけではないので、放送してもらえるように願うだけ」と話した。

 森保一監督もミャンマー戦後の記者会見で報道陣に問われてこの問題に言及し、「個人的な思いで言わせていただくと非常に残念な思いではある」と心境を吐露。続けて「しかし、これも現実しかないと思っているし、いろんな方、協会の皆さん、メディアの皆さんが日本代表の試合を日本国内で放送していただくということで最大限努力していただいていると思う。最後まで頑張って下さっていると思いますし、実際にテレビ放映がなかったにしても、我々が頑張っている姿、選手が頑張っている姿を想像していただいて、応援していただければと思っている」と述べた。

 その上で「我々にやれることは次のシリア戦、非常に厳しい戦いになると思うが、テレビ放映があればテレビ放映していただくことであったり、またここにもたくさんのメディアの皆さんがいる中で、たくさんの媒体を通して日本の国民の皆さん、日本代表の応援をして下さっているサポーターの皆さんに日本代表の選手たちの戦いを伝えていただければありがたいと思っている」と報道陣への協力を呼びかけた。

(取材・文 竹内達也)
●北中米W杯アジア2次予選特集
竹内達也
Text by 竹内達也

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