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攻撃型SBが決勝点アシスト…U-17日本代表DF柴田翔太郎(川崎F U-18)が宣言「歴史を塗り替えるためにここへ来た」

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DF柴田翔太郎(川崎F U-18)

[11.17 U-17W杯GL第3節 U-17日本 2-0 U-17セネガル]

 負ければ敗退濃厚。後のない状況で迎えたU-17ワールドカップ第3節・U-17セネガル代表戦。精神的なプレッシャーもかかる試合だったが、DF柴田翔太郎(川崎F U-18)は攻守両面で気持ちのこもったプレーを見せ続けた。

「15のときからこの代表に呼んでもらって3年目になりますけど、ここで終わって帰るのは本当に嫌だった。もっとみんなでサッカーがしたかった」(柴田)

 初戦は先発を外れ、第2戦から右SBとして先発。この第3戦も先発出場となったが、この流れは「U17アジアカップのときと同じ」(柴田)。変に落ち込むこともなくトレーニングに臨み、いざ出番が来たときには持ち味を出し切った。

「初戦はベンチからだったんですけど、アジアのときの経験があったから気持ちを落とすこともなかった。自分の武器はやり切るところとクロスの質、そして仕掛けるところなので、そこで何か爪痕を残さないといけなかった」(柴田)

 第2戦ではドリブル突破からの好クロスでアシストを記録し、この第3戦でも後半17分に鋭い攻撃参加からFW高岡伶颯(日章学園高)の頭にピタリと合わせる絶妙のアシストを記録。「同部屋の伶颯がうまく決めてくれた」と笑顔で振り返ったゴールは、崖っぷちだった日本にとって大きな意味を持つ1点だった。

 守っても、アフリカ王者のセネガルの強力ウイングに粘り強く対応。「(自分の対面に)2番が来たり、10番が来たり、7番が来たりして、3人とも特長とか利き足が違うので簡単じゃなかった」と振り返るように苦戦を強いられる場面もあったが、周りの味方とも連動しながら「我慢強くやれたと思う」と、ゼロ封に繋げた。

 ただもちろん、この勝利に浮かれる気もない。

「こっからが本当のワールドカップだと思いますし、2大会連続ベスト16で終わっている中で、自分たちで歴史を塗り替えるためにここへ来ました。16強の壁を破って、ベスト8へ行きたいと思います」

 日本の誇る攻撃型SBは力強くそう宣言してみせた。

(取材・文 川端暁彦)
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ゲキサカ編集部
Text by ゲキサカ編集部

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