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崖っぷちのチームを救ったU-17日本代表FW高岡伶颯(日章学園高)、3戦4発で「自信が付いている」も「まだまだ」と強調

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FW高岡伶颯(日章学園高)

[11.17 U-17W杯GL第3節 U-17日本 2-0 U-17セネガル]

 まさに勇往邁進。火の玉のようなストライカーが、崖っぷちにあったU-17日本代表を救ってみせた。FW高岡伶颯(日章学園高)はU-17ポーランド代表との初戦、U-17アルゼンチン代表との第2戦での得点に続き、U-17セネガル代表との試合では2度にわたってゴールネットを揺らしてみせた。

 投入されたのは後半開始10分してからのタイミング。これはゲームプラン通り。高岡も「昨日の練習で森山さんから『後半からいくぞ。準備しとけ』と言われていたので、しっかり準備しておいた」と振り返るように、準備万端でピッチに立った。

 投入早々から持ち前のアグレッシブさを攻守で見せると、後半17分には先制のゴールをヘディングで奪い取る。

「柴田(翔太郎)が本当に良いクロスを上げてくれたので、あそこは合わせるだけだった。自分も凄く良いポジショニングができていた」(高岡)

 さらに後半27分には、相手GKへのパスがゆるくなった一瞬の隙を見逃さずに猛然と距離を詰めてボール奪取に成功。そのままゴールに流し込み、決定的な2点目を奪い取った。

「本当に、自分の武器なんで、あそこは。『やるしかねえ』と思って(GKに詰めに)行った」(高岡)

 欧州、南米、そしてアフリカと異なるタイプの相手を向こうに回して3戦4発。「自信が付いている」という言葉には強烈な説得力がこもるが、「『まだまだだぞ』と思っている」とも強調する。

 日章学園の仲間からも「『まだやれるだろ』『次も決めろよ』って感じのメッセージばかりで、この満足しないところが日章の良いところだと思う」と笑う。3戦4発でも「まだまだ」の日章魂を武器に、次は16強の関門をこじ開けにいく。

(取材・文 川端暁彦)
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ゲキサカ編集部
Text by ゲキサカ編集部

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