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旗手怜央、2年目のCLは「気持ち的にどしっと構えられるようになった」負傷経て初のアジア杯へ

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日本代表MF旗手怜央(セルティック)

 日本代表MF旗手怜央(セルティック)にとって、アジアカップはA代表で初めて挑む国際大会となる。「W杯とアジアカップの2つが大きな大会だと思うので、初めて挑戦するという意味で楽しみな部分もあるけど責任もある。優勝しかない状況で来ていると思うので、自分の力を少しでもチームに役立てられれば」。チームに順応しつつ、個性を発揮していく構えだ。

 昨年末のカタールW杯は無念の落選に終わり、第2次森保ジャパンで代表定着を狙う旗手。随所で好パフォーマンスを発揮しながらも、9月にドイツ・トルコと対戦したヨーロッパ遠征、11月の北中米W杯アジア2次予選には負傷のため参加できておらず、このアジア杯は大きなアピールチャンスとなる。

 日本代表では現在、4-3-3と4-2-3-1のシステムをベースに戦っているが、インサイドハーフとダブルボランチの役割は流動的。旗手は「考えてやらないといけないとは思うけど、自分のタイプ的に考えすぎても良くないので感じながらやろうとは思う」と自身の個性を見つめつつ、ダブルボランチでの起用も「仮にボランチで出るならボランチの選手と話して、自分だけのプレーではなく、チームにとってプラスになるようなプレーが一つでも多くできれば」と周囲と対話を重ねながらこなしていく構えだ。

 一昨年1月に川崎Fからセルティックに移籍し、今季は3シーズン目。自身を高く評価していたアンジェ・ポステコグルー監督が昨季限りでチームを去り、プレミアリーグでの指揮経験を持つブレンダン・ロジャーズ監督の下、よりたくましさを身につけながら欧州第一線でのプレーを続けている。

 今季は度重なる負傷で出場機会は減ったが、自身の個性の出し方には手応えを実感している様子。「より個人的な結果を求められている中で、でも自分よがりになるんじゃなく、自分で行けるところはしっかり行く、打てるところで打つというのを監督にも言われているし、数字を残せたところはいい部分。でも自分よがりになるのは良くないので、しっかりプレーの中で選択していければと思う」と現状を語る。

 また2シーズン目を迎えたUEFAチャンピオンズリーグについても、出場した序盤戦の3試合を通じて「気持ちの部分は大きくなった。技術面はどうしても試合を多くやらないとわからないところがあるけど、まずは自分のプレーをしっかりというのがあったし、肝が据わるというか、気持ち的にどしっと構えることができたのかなと思う」と成長を感じていたようだ。

 そうした中、負傷も癒えて臨むアジア杯。日本代表は現在9連勝中とW杯後は右肩上がりの状態できている中、「右肩上がりのチームに乗っかっていくには自分自身の結果は大事だと思う。でも自分自身のプレースタイル的には水を運ぶじゃないけど、そういうところが評価してもらえているので、しっかりとプレーを分けられればと思う」とチームの中で個性を発揮していくつもりだ。

(取材・文 竹内達也)

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竹内達也
Text by 竹内達也

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