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アジア杯初戦前日会見で被災地に思いを寄せた森保監督と遠藤航「良いニュースを届けられるように」

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森保一監督とMF遠藤航(リバプール)

 日本代表森保一監督とMF遠藤航(リバプール)が13日、アジアカップグループリーグ初戦ベトナム戦(14日・アルトゥママ)の前日会見に出席し、石川県・能登半島地震の被災地にエールを送った。大会の優勝候補筆頭として海外メディアの注目も集まる場で、カタール・ドーハから被災地に思いを寄せた。

 最大震度7を記録した能登半島地震は、日本代表がTOYO TIRES CUPのタイ代表戦(○5-0)を戦った直後の今月1日午後に発生。石川県ではこれまで200人以上の死者、20人以上の安否不明者が確認されていることに加え、2万人以上の住民が避難生活を強いられているなど甚大な被害が出ている。

 森保監督は記者会見の冒頭で「このアジア杯に向け、我々は優勝という高みを目指しながら、個々の成長、チームの成長を感じながら一戦一戦を大切にして、高みに前進していきたい。日本代表の勝利、戦い、選手たちの頑張りが日本代表の応援をしてくださっているサポーターの皆さん、日本全国で応援してくださっている日本人の皆さん、世界で頑張っている日本人の皆さんに励ましのエールになるように一戦一戦ベストを尽くして戦っていきたい」と意気込みを語った上で、被災地に自ら言及した。

「日本では能登半島地震という大きな自然災害が起きました。多くの方々が犠牲になり、多くの方々が被災しております。まず能登半島地震でお亡くなりになった方々のご冥福をお祈りしたいと思います。被災者の方々の暮らし、心の傷を負った方々がいらっしゃるので、少しでも平穏な日常生活が早く戻るようにお祈りしています。被災地で復旧、復興に携わっている方々も被災地のために頑張っていると思いますので、皆さんにとっても励ましのエールを届けられるようにチーム一丸となって頑張っていきます」

 さらに森保監督は「このサッカーを通して、世界で起きている自然災害やいろんな争いごとがなくなるように、犠牲になっていることがなくなるように思いを持って戦いに挑みたいと思います」と世界平和への思いも吐露。続けて遠藤も「日本では新年早々、残念なニュースが届いているので、僕らがこのサッカーを通して、いい結果を残して、良いニュースを日本に届けられるようにチーム一丸となって頑張っていきたい思いでいます」と被災地に心を寄せた。

(取材・文 竹内達也)

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竹内達也
Text by 竹内達也

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