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代表デビューから6戦6発!中村敬斗は逆転ゴラッソにも謙遜「ラッキー。振ったら入った」

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豪快な一撃にガッツポーズを見せるMF中村敬斗

[1.14 アジア杯グループD第1節 日本 4-2 ベトナム アルトゥママ]

 殊勲の決勝ゴールを振り返り、自然と声が弾んだ。2-2で迎えた前半アディショナルタイム、日本代表MF中村敬斗(スタッド・ランス)がPA左手前からゴール右上を狙ったスーパーシュートを決めた。

「ラッキー。振ったら入った感じ」。謙遜するように言いながらも、「力を入れすぎないように、重心を乗せて打った。体に染みついているものがあった」と胸を張った。

 国際Aマッチ5戦連発となり、これでA代表デビューから6戦6発の快挙だ。しかも距離のあるところからの豪快な一撃。「今までのゴールはこぼれ球だったり、味方がつないでくれてクロスで入れたりとか、そういうゴール多かった。代表では今日みたいなゴールがなかったので、本当にラッキーじゃないかなと思う」と笑みもこぼれる。

 3-2とリードして前半を折り返す貴重なゴール。「自分で言うのもなんですけど、いい時間帯に同点になって、自分もゴールを取れたので良かった。試合前から『とにかくお前はゴール前で持ったらパスじゃない。振った方がいい』と言われていた。振って良かった」と言うように、中村のゴールで後半の戦いが楽になったのは間違いない。

 最後は「ゴールは良かったですけど、(南野)拓実くんが先制ゴール、同点ゴール。そして僕にパスをくれたのも拓実くん。本当にありがたいです」と仲間への感謝も忘れない中村。MF三笘薫とはタイプの異なる左サイドのアタッカーが、アジア杯で価値あるスタートを切った。

(取材・文 矢内由美子)

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矢内由美子
Text by 矢内由美子

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