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シュートは枠外、VARでPK取り消し…1トップで不発の浅野拓磨「ああいうシーンで決め切らないと」

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一度はPKの笛が鳴ったが…

[1.19 アジア杯グループD第2節 日本 1-2 イラク エデュケーション]

 気持ちで押された。球際の戦いで劣勢を強いられ、セカンドボールも相手にこぼれる。負けるべくして負けた一戦を終え、日本代表FW浅野拓磨(ボーフム)は「球際の厳しさはもっともっと必要だった。相手の良さをピッチで表された」と唇を噛んだ。

「ピッチに立っている全員が全力でプレーしているけど、相手にこぼれるシーンが多かった。ボールが空中にある時間が多くて、相手に思うようにプレーされた」。高さと速さを生かし、シンプルに攻撃を組み立てたイラクに対し、日本はサイド攻撃を封じ込まれ、なかなか決定的なチャンスを作れなかった。

 1トップで先発した浅野にもなかなかボールが入らず、守備でもプレスが空転。良い形でフィニッシュまで持ち込めない時間が続いた。それでも前半33分、ショートカウンターからMF久保建英のスルーパスに浅野が抜け出し、PA内左に進入。ファーサイドにはMF伊東純也も走り込んでいたが、左足のシュートを選択し、大きくゴール左へ外れた。

「チャンスはあったので、そこは個人の課題。最悪、枠に飛ばしてCKにしたかった」。0-2で折り返した後半11分には左サイドを抜け出した伊東の折り返しに浅野が飛び込み、DFレビン・ソラカと交錯。主審は一度はPKの笛を吹いたが、VARの助言を受けてオンフィールドレビューを行った結果、ノーファウルの判定となった。

「PKかなと思ったシーンはあまり覚えていなくて……。でもああいうシーンで決め切らないと難しい」。数少ない決定機も生かすことはできず、得点に絡めないまま後半16分にベンチへ下がった。

(取材・文 西山紘平)

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西山紘平
Text by 西山紘平

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