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初戦に続く2失点…パンチングを押し込まれたGK鈴木彩艶「自分の実力不足」

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日本代表GK鈴木彩艶

[1.19 アジア杯グループD第2節 日本 1-2 イラク エデュケーション]

 初戦に続く2失点に責任を感じていた。2試合連続でゴールマウスを守った日本代表GK鈴木彩艶(シントトロイデン)は「自分の実力不足を感じている」と唇を噛んだ。

 前半4分、MFアリ・ジャシムのミドルシュートをパンチングで弾いた。「ちょっと距離のあるボールで、少しブレるボールなので確実に弾こうと思った」。相手のスローインになると、そこからシンプルに放り込まれ、189cmのFWアイメン・フセインが頭でそらしたところからボールをつながれ、ジャシムが左クロス。鈴木が右手でパンチングしたところに詰めていたのがフセインだった。

 ヘディングを叩き込まれ、先制点を献上。「相手がいる場所に弾いてしまった。どこかに弾こうという時間がなくて、弾くので精一杯だった」。そう悔やんだ守護神は「まだ映像を見れていないので、どう対処すべきだったかは分かっていないけど、何かしら自分にやれることはあったと思う」と反省した。

 長身ストライカーのフセインは初戦のインドネシア戦(○3-1)にも途中出場でダメ押しゴールを決めていた。日本相手に先発してきたFWに対し、「フィジカルがあって、ロングボールに強みがある。そこに対する強さとカバーの部分は声をかけながらやっていた」と分析はしていたが、相手の強みを生かされた形となった。

 0-1の前半アディショナルタイムにも日本の右サイドを突破され、クロスからフセインにヘディングシュートを決められた。「相手の18番(フセイン)を警戒しようと話していたけど、そこでやられてしまった。前半の最初の時間と最後の時間という相手が勢いをかけてきて、失点してはいけない時間で失点してしまった」と、失点の時間帯も悪かった。

(取材・文 西山紘平)

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西山紘平
Text by 西山紘平

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