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あらゆる出番に備えるDF谷口彰悟「常にゲームに入ることが大事」「PKは得意なほう」

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DF谷口彰悟(アルラーヤン)

 グループリーグ第1戦のベトナム戦(○4-2)にフル出場し、第2戦のイラク戦(●1-2)は前半のみで交代。その後は出番のない日本代表DF谷口彰悟(アルラーヤン)だが、試合に向けて準備する様子からは常にほど良い緊張感が漂い、落ち着いた振る舞いを見せている。「スタートから出ようが途中から出ようが常にゲームに入ることは大事」と心構えもハッキリしている。

 前日1月31日に日本がバーレーンに勝利してから2時間半後、日本の対戦相手を決めるカードとなったイラン対シリア戦は一部だけ見たという。日本が戦うイランの印象については「荒いというか、戦うというか、球際も含め、やっぱりそういう戦い方。バチバチやる選手がたくさんいる」と言い、「細かいバトルの部分で負けないことや雰囲気も会場含めて相手にやらせないっていうのは、これまでどおり大事になってくるかなと思う」と警戒すべきポイントを挙げた。

 シリア戦で退場処分を受けたエースFWメフディ・タレミ(ポルト)は出場停止となるが、ドイツのレバークーゼンでもプレーしたことのあるFWサルダル・アズムン(ローマ)は変わらず難敵だ。加えて谷口の目に映るのはイランの戦い方の変化だという。「コンビネーションも含めて、中からも攻められるようになっている。いろいろな国でやっている選手もいるので、代表にも還元されているのかなというのは見ていても伝わる」と指摘する。

 その上で「アジア同士の国ですけど、またちょっと違った雰囲気。サッカーの感覚もまた一つレベルが上がってくるとは思うし、自分も中東でやっているので、そういった意味では良い戦いができるんじゃないかなと思っている」と真っ向勝負を歓迎した。

 決勝トーナメントではすでに延長戦やPK戦にもつれ込んだケースがあり、ここからの実力が拮抗する試合ではPK戦の可能性も出てくる。谷口にもキッカーの役割が回ってくる可能性は十分にあるが「PKは得意なほうだと思う。試合でやったことはプロに入ってからあまり多くないような気がするが、あまり苦手意識はない。メンタルが大事だと思うのでそこは問題ないかなと思う」と頼もしい。

 バーレーン戦ではDF町田浩樹が後半途中からピッチに立ち、4バックから3バックへシステムを変えてしっかり守り切った。谷口にも同じような形での出番があるかもしれない。

「センターバックが途中から入るのは簡単じゃない。試合の中のテンションというか温度感というのはやっぱりベンチに入れるからしっかり感じておかないといけないし、試合の状況、相手がどう狙ってきておる、何を狙ってきているというのは、整理しながら準備してピッチに入った時にスッキリとした状態でプレーするというのが大事」とイメージをふくらませていた。

(取材・文 矢内由美子)

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矢内由美子
Text by 矢内由美子

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