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A代表組が反町ジャパンに息吹き込む(U-23日本vsU-23オーストラリア)

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[7.24 国際親善試合 U-23日本代表 2-1 U-23オーストラリア代表 ホムスタ]

 反町ジャパンに岡田ジャパン組が新たな息を吹き込んだ。この日は右SBで内田篤人(鹿島)、右MFで本田圭佑(VVV)、左SBで長友佑都(F東京)、左MFで香川真司(C大阪)とW杯アジア3次予選を経験した4人の日本代表が先発としてプレー。反町康治監督が「(長友ら)特に両サイドの選手は足を止めずに最後までやってくれた」と評価するなど、4人の運動量の多さ、そして攻撃面でのスペースを突く動きなどがチームに逆転勝利をもたらした。
 周囲との見事なコンビネーションでゴールを決めた香川や攻撃を指揮していた本田圭、抜群の運動量で対面選手の攻撃を防ぎ続けた長友とそれぞれが見せた好プレー。特にこの日目立っていたのが「行けるところまで攻めようと思っていた」と振り返る右SB・内田だった。タイミング抜群のスタートから一気に加速するオーバーラップで右サイドを完全に掌握。1対1でも積極的に勝負を仕掛け、再三ラストパスにまで持ち込んでいた。この日が今年の五輪代表戦で初出場だった内田だったが、A代表での厳しい戦いを最も経験してきた男の存在感は際立っていた。そして、3月のアンゴラA代表戦以来の出場だった長友、香川も久々の五輪代表ながらチームを引き上げるプレーをして見せた。反町監督は「PK負けや同点のゲームがここのところ多かったから勝ちを素直によろこびたい。チームにとって大きな自信になる」と試合後に語ったが、その勝利の多くをもたらしたのがA代表組であることは間違いない。好ゲームを展開したトゥーロン国際大会やU-23カメルーン代表戦にいなかった戦士たちが、北京でも日本の大きな武器となる。

(取材・文 吉田太郎)

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