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岡田監督が大黒を絶賛「うれしいビックリ」

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 日本代表候補合宿が28日、千葉県内で始まった。A代表候補初選出5選手を含め岡田ジャパン初招集組が10人と、9月から始まるW杯アジア最終予選に向けて新戦力の見極めが大きなテーマとなる強化合宿。その中で、ひと際大きな存在感を発揮したのが06年のドイツW杯以来、2年ぶりの代表復帰を果たしたFW大黒将志(東京V)だった。
 ハーフコートでの7対7のゲーム形式練習。精力的な動きでボールを引き出し、鋭い反転でDFと体を入れ替えてパスを受けるなどキレの良い動きを披露し、岡田武史監督からも「大黒、グッド!」という大声が飛んだ。
 グルノーブル(フランス)、トリノ(イタリア)では出場機会がほとんどなかった。だが、そんなブランクはまったく感じさせず、岡田監督も「長いこと試合をやっていなくて、試合勘がないかなと思っていたけど、思ったよりボールを引き出す動きも良くてビックリ。うれしいビックリ」と手放しで喜んでいた。
 ドイツW杯のアジア最終予選では3得点を決めるなどW杯出場の立役者となった。「(アジア最終予選は)すごく厳しい戦い。対戦するチームじゃない部分も厳しい。アウェーはすごく暑かったり、気候とか時差とか移動とか。そういう厳しさもある」と大黒は言う。肌で感じたW杯までの険しい道のり。現在の代表メンバーには最終予選経験者が少ないだけに、大黒の経験は岡田ジャパンにとっても大きな力になり得る。
 「今回は合宿だし、そこまで(最終予選)は考えてない。僕自身はまた選ばれるようにやっていくだけ」。もう一度、あのピッチに立つためにはアピールあるのみ。「練習から集中して、いいプレーをしてアピールできるように頑張りたい。監督がどういうサッカーを考えているか早く理解したい」と意欲的に語っていた。

(取材・文 西山紘平)

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