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伊東純也の招集見送りに森保監督「彼を守るために招集しなかった」

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アジアカップを途中離脱したMF伊東純也

 一部週刊誌報道による影響でアジアカップを途中離脱したMF伊東純也(スタッド・ランス)は、21日にホーム、26日にアウェーで北朝鮮と対戦するW杯アジア2次予選に臨む日本代表にも招集されなかった。

 森保一監督はメンバー発表会見で「(伊東)純也の件に関しては、一言で言うと、彼を守るために招集しなかったという判断を私自身がさせていただいた」と説明した。

 アジアカップ準々決勝・イラン戦(●1-2)前日の2月2日に日本代表からの離脱が決まった伊東はその後、所属するスタッド・ランスに戻り、同11日のリーグアン・ロリアン戦にMF中村敬斗とともに先発復帰し、フル出場。同18日のRCランス戦ではアシストも記録するなど5試合連続で先発出場を続けている。

「フランスリーグでプレーしているし、彼のパフォーマンスと状況を踏まえたうえで招集は可能だと思っているし、招集したいと思っていたが、招集した場合にここ日本で彼を取り巻く環境がどういうものになるかということを想像したときに、彼が落ち着いて生活できる、落ち着いてプレーできる環境にはならないということを私自身が想像している」

 リーグアンでのプレー、パフォーマンスは把握したうえでの招集見送り。伊東が日本国内での代表活動に参加することによる伊東自身、そしてチームへの影響を考慮した。「彼だけでなく、チームとしての活動も、チーム全体が落ち着いて活動できる環境にはおそらくならない。いろんな方が関心を持っていると思うので、そうなったときに彼が一番大切している家族、大切にしている方々への影響を考えたときに招集しない方が今はいいのかなと思って判断した」と、招集を見送った理由を語った。

(取材・文 西山紘平)

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西山紘平
Text by 西山紘平

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