beacon

ファンブルからの失点を悔やんだGK野澤大志ブランドン「代表戦でしてはいけないプレーだった」

このエントリーをはてなブックマークに追加

GK野澤大志ブランドン

[3.22 国際親善試合 U-23日本 1-3 U-23マリ サンガS]

 ミスを悔やんだ。パリ五輪を目指すU-23日本代表GK野澤大志ブランドン(FC東京)がU-23マリ代表戦に先発出場。1―1で迎えた後半8分、マリの右CKからの流れでPA手前からママドゥ・サンギャレが打った左足シュートを野澤がキャッチしきれずにファンブルすると、こぼれ球に詰めたママドゥ・トゥンカラに押し込まれ、1-2と逆転された。

 ブラインドになっていたうえに、大きくバウンドする難しいシチュエーションではあったが、体勢的にも野澤なら止めることができたボール。「キーパーとしてはいけないミスが続いた。決して代表戦でしてはいけないプレーだった」と唇を噛むように言った。

 所属のFC東京で昨年8月からゴールマウスを守るようになり、今年1月にはアジアカップの日本代表メンバーに選ばれ、出場機会こそなかったが貴重な経験を積んだ。

 今回は年代別代表の試合に舞台を移しての親善試合2連戦。野澤は「オリンピックの最終予選に向かって勢いづく試合だと思ってやった。特に気負いすぎてるつもりはないですけど、最終予選が控えている。そこへの意識は個人的にもイメージを上げてるところ」と4月を見据えて言う。

 パリ五輪出場を既に決めているU-23マリ代表については「個人ではがす力もキープする力も相手が上だったと思う」と言い、差があったことを認めた。ただ、そういう相手にも勝っていかなければいけないのが最終予選であり、パリ五輪本番である。そのためには「個々のレベルアップもそうだが組織として団結する必要がある」ときっぱり。「今日はチームとしてもダイナミックさに欠けていた。90分通してチームとしてもっとゴール前に迫力をもっていけたんじゃないかなと思うし、守備の方もゴール前にもっと固くいけたんじゃないかなと思う」とチーム全体にも意識を向けていた。

(取材・文 矢内由美子)

●AFC U23アジアカップ2024(パリ五輪アジア最終予選)特集ページ
矢内由美子
Text by 矢内由美子

TOP