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「2年前のことはよく覚えている」決勝は完敗喫したウズベキスタンとの雪辱戦、U-23日本代表は成長示す大一番へ

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2年ぶりの再戦となるMF藤田譲瑠チマとMFジャスルベク・ジャロリディノフ

 U-23日本代表は2日、U23アジアカップ決勝の前日公式会見に出席し、大岩剛監督とMF藤田譲瑠チマ(シントトロイデン)が登壇。大岩監督は「すばらしい決勝戦にしたい。23人は非常にいいコンディション。勝利することにフォーカスしながら、しっかり準備して臨みたい」と意気込みを語った。

 決勝で対戦するウズベキスタンは、2年前のU23アジア杯準決勝で対戦し、0-2で敗戦。日本は3位決定戦でオーストラリアに勝利したものの、優勝することができなかった悔しさは残った。パリオリンピック出場を目指すチームとして、日本はU-21世代で臨んだ。一方、ウズベキスタンもU-21世代で参加しており、日本戦で2ゴールを決めたキャプテンMFジャスルベク・ジャロリディノフとFWフサイン・ノルチャエフをはじめ、主力は多く残っている。

 当時を知る大岩監督と藤田は、ウズベキスタンとの戦いを振り返る。指揮官は「2年前のことは非常によく覚えている。決勝ではまったく違うものになる。しっかりとウズベキスタンを分析して、すばらしい決勝になることを願いながら準備をしたい」と気を吐いた。キャプテンは「彼らは優れたフィジカルとテクニックを持っていた。今大会も彼らは調子がいい。僕らにとってタフな試合になると思う。でも、僕たちもゴールも奪うつもりだ」と勝利を誓った。

 準決勝で勝利した日本は、8大会連続12回目のオリンピック出場を決めた。だが、いま指揮官とキャプテンの頭のなかはアジア制覇しか見えていない。パリ五輪にどうつなげるかとの問いに、大岩監督は「パリ五輪につながるとは思っていない」とアジア制覇にフォーカスしていることを強調。「この大会で優勝を目指してきた。勝ち上がってきた自信と、すばらしい相手とすばらしい試合をしたいという一心で試合をしたい。選手スタッフ全員で優勝を目指したい」と力を込めた。

 今大会の成績がパリ五輪グループリーグの組み合わせにも影響し、優勝するとD組(パラグアイ、マリ、イスラエル)に、準優勝だとC組(スペイン、エジプト、ドミニカ共和国)に入る。だが、藤田も目の前の試合しか見えていない。笑顔で「(パリ五輪の組み合わせは)意識していない。この大会にしか集中していなかったので、そもそも(そのルールを)いま知った。目の前の試合に集中して優勝することだけ。そこは揺るぎなくがんばりたい」と意気込んだ。

(取材・文 石川祐介)

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石川祐介
Text by 石川祐介

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