19日にW杯アジア最終予選・カタール戦(ドーハ)を戦う日本代表は18日、試合会場のアルサドスタジアムで公式練習を行った。
以下、練習後の選手コメント

●FW田中達也(浦和)
―9月のバーレーン戦では手応えもつかんだと思うが?
「カタールがバーレーンみたいにはまるかどうかは分からないけど、前から守備をして高い位置で取れるようにやりたい。カタールも個人個人の能力が高い。バーレーン戦では3点取れたけど、失点ゼロで抑えて、僕らが1点取ればいい」
―カタールのビデオは見た?
「韓国戦は見た。ラインが高いのは見ていて思ったけど、やると違うこともある。自分たちのサッカーができるようにしたい」
―高い位置からの守備を意識している?
「前線の能力の高い選手にボールが渡る前に取ってしまえば恐くない。だれかがスタートを切らなきゃいけないし、自分から行ければ」

●MF中村俊輔(セルティック)
―準備は万全?
「今のところはね。飛行機で移動してすぐに試合というのは欧州CLでもやっているから」
―今日もテーピングを巻いていたが?
「昨日はアンダーラップを張って肌にダイレクトに付けないようにしていたけど、汗をかくとずれるから、今日は肌に直接巻いた。試合が始まれば関係ない」
―痛みは?
「動きの中で痛いのはそんなにない。痛いのは蹴るとき。ひざ下で蹴る瞬間が一番(痛みが)来る」
―FKの練習もした?
「蹴ったよ。(非公開で報道陣が)いないうちに」
―ピッチの感触は?
「中東のいつもの感じ。そこまでやりづらくはない。シュートの瞬間に浮くから、ゴールの上に浮くシュートが明日も絶対出てくると思う」
―カタールの印象は?
「ドリブルも意外に多い。わざとボールを持たせて、やらせるところはやらせる。そこに行ってバラバラになるのが一番悪い。明日はボール回しが五分五分になると思う。最後のシュートの決定率が勝負になる」

●MF遠藤保仁(G大阪)
―非公開でセットプレーの練習をやった?
「ちょっとだけ。練習自体は確認程度。いつもどおりにやった」
―どういう確認?
「それは言えない。特別なことはない」
―カウンター対策は?
「選手同士で話もした。失点シーンはほとんどカウンター。全力で戻ってくること。一発でやられなければ大丈夫。できる限り遅らせて、できる限り自分たちのゴールから遠い位置でファウルすることも必要」
―相手の攻撃の印象は?
「細かくボールもつなぐし、FWはキープ力もある。ドリブルも多いので、そこの1対1をしっかりやれば抑えられる」

●MF長谷部誠(ボルフスブルク)
「球際とか、戦う姿勢を見せられれば。選手同士でシリア戦の映像を見て、自分たちの良くなかったところを確認した。自分は(シリア戦に)いなかったけど、やろうとしていることは変わらない。みんなが同じ方向性を向くようにできたと思う」
―トップ下に田中達也が入りそうだが?
「前の選手が動いてくれれば後ろも楽になる。全部が全部プレスに行って攻撃で疲れていたら意味がない。チームとしてやることが大事」

●DF田中マルクス闘莉王(浦和)
「とにかく勝ち点3を取ることが重要。しっかり守ることが大切になる。相手は南米の選手もいるし、そこは注意して押さえたい」
―元浦和のエメルソンが来ていたが?
「久しぶりなので少し話をしました」
―相手は帰化選手がチームの力になっているが、自分もそうでありたいか?
「チームの力になりたいという強い気持ちはあると思う。カタールの選手もそうだと思う。あしたは南米の選手のところをしっかり押さえることが必要」
―俊輔が負傷を押して来ているが?
「どこも痛くない選手は一人もいないと思う。あしたは気持ちの部分が大事。気合は入っている」

●DF寺田周平(川崎F)
「ピッチは問題ないレベルです。(左右の余白の違いも)特に違和感はない。今日やっている限りではメインスタンド側の照明が高いかなということくらい。問題はないと思う」
―いよいよW杯予選という気持ちは?
「実際に試合会場を見て気持ちが高ぶるというのはありますね。W杯予選はテレビで見ていて独特の雰囲気があると思う。想像できないものがありそうだと思う。W杯の予選という真剣勝負に身を置ける幸せをかみしめたい」
―セットプレーのターゲットになる練習はしたか?
「しましたよ。(俊輔とも)初めてではないし、誰がやってもいいボールが来る。闘莉王とかぶらないようにうまく入りたい」
―いい練習はできたか?
「昨日も紅白戦をやったし、今日はコンディションを整える感じだった。いい準備はできていると思う」

●DF内田篤人(鹿島)
―ピッチの状態は?
「海外によくある芝。ふかふかした感じ。そんなに気にならない」
―コンビネーションは?
「ここまで来て、全然ダメとは言えない。今までやってきて俊輔さんにマンツーマンで来たことはない。どうなるか分からないけど、長谷部さんも絡んでくれるし問題ない。今までどおりにやる」
―カウンター対策は?
「最近の失点は全部カウンター。みんなプロだし、それは分かっている。でもびびって守っていたら勝てない」

●GK川口能活(磐田)
「相手の特徴をしっかり把握して、あしたの試合に臨む。どんな攻めにも集中力を切らさないことが大事。最終的に(失点を)ゼロで抑えれば、勝ち点は取れる。それぐらいの気持ちで臨みたい」

(取材・文　矢内由美子、西山紘平)