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間もなくカタール戦、カタール記者は勝利に自信

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 W杯アジア最終予選・カタール戦は現地時間19日午後7時半(日本時間20日午前1時半)、いよいよキックオフする。約1万5000人収容のアルサドスタジアムには試合開始の約2時間前からファンが集まり出し、緊張感が漂ってきた。記者席にいたアル・アラブ紙のカリド・ユセル記者に話を聞くと、「ミスを犯さなければカタールが勝つ。なにかひとつでもミスをすれば引き分けというのが私の考えだ」と自信を持って語っていた。

 同記者によると、カタールはベストメンバーでこの試合に臨むという。守備時は4-4-2だが、攻撃になるとサイドバックが上がって3-4-3の攻撃的布陣にシフト。守備では高い位置から猛プレッシャーをかけるのが基本戦術で、最終ラインがかなり高く設定されているため、日本はカウンターからチャンスを狙うべきだとの“助言”までしてくれた。

 カタールは10月15日のオーストラリア戦で0-4の惨敗を喫したこともあり、守備が弱いイメージがあるが、同記者はこれを完全否定。日本戦前に行ったイラン、韓国との親善試合は「守備の試合だった」と守備陣がすばらしいパフォーマンスを見せたことを評価していた。特にGKについては「彼は空を飛べるんだ」と絶賛。ただ「89分間は素晴らしい選手だが、1分間、集中を切らすことがある」と指摘。1-1で引き分けた韓国戦も、クロス性のFKを見送り、そのままゴールマウスに吸い込まれるGKのミスによる失点だったそうだ。「今のカタール代表は若い選手が多く、野心があって、チームがまとまっている」。現在のカタール代表がどれだけ期待され、ファン、関係者がこの試合にかけているか。一筋縄ではいかない相手だと痛感させられた。

(取材・文 西山紘平)

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