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玉田が3戦連発弾、「今は入る予感がある」

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[11.19 W杯アジア最終予選 カタール0-3日本 ドーハ]

 脳裏をよぎったのは、あのブラジル戦でのゴールだった。1-0の後半2分、MF長谷部誠の横パスを受けたFW玉田圭司(名古屋)が左足ダイレクトでゴールネットに突き刺した。06年6月22日、W杯ドイツ大会のブラジル戦(1-4)の先制点を彷彿とさせる左45度からの弾丸ミドルに「自分自身、ちょっと似てるなと思った」と会心の笑みを見せた。

 「今は入る予感がある」。10月15日のウズベキスタン戦(1-1)、11月13日のシリア戦(3-1)に続く3戦連発弾。アシストした長谷部でさえも「打つとは思わなかった」と驚いたスーパーシュートに「打たなきゃ点は入らない。入るか分からなかったけど、思い切って蹴ろうと思った。2試合続けて点を取っていて、気が楽だったというのもある」と笑った。

 チームで唯一の10試合連続の先発。不慣れな1トップで、必ずしもゴールだけが役割ではないが、それでもストライカーとして期待はされる。得点力に疑問を投げかけられることもあったが、3戦連発という結果で、そんな周囲の評価を見返してみせた。「こういう結果になってすごく満足しています。これを続けていきたい」。自信に満ちた表情に、玉田の成長ぶりが見て取れた。

<写真>FW玉田圭司
(取材・文 西山紘平)

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