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これもアウェーの洗礼?岡田ジャパンに思わぬ"障害"

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 6日のW杯アジア最終予選・ウズベキスタン戦に向け、敵地で調整中の日本代表に思わぬ“障害”が立ちはだかりそうだ。試合会場はウズベキスタンの首都・タシケントの中心地に位置するパフタコールスタジアム。本拠地にしているパフタコールは、旧ソ連時代からソ連1部リーグに在籍経験がある唯一のウズベキスタンのクラブで、02年から07年までウズベクリーグを6連覇している名門だ。ACLでも03、04年にベスト4に進出。今年のACLでも準々決勝進出を決めている。

 日本のサッカーファンには、昨季途中から元日本代表監督のジーコ氏が監督を務め、リーグ初優勝に導いたブニョドコル(元クルブチ)が有名だが、こちらは05年に創設されたばかりの新興クラブ。ウズベキスタンで最も人気があるクラブは、パフタコールの方だという。

 スタジアム近くに地下鉄の駅もあり、タシケントの中心街から徒歩でも行けるなど立地条件に恵まれている。3万5000人収容可能で、チケットはまだ完売していないが、日本戦にはパフタコールとブニョドコル、どちらのファンかは関係なく、熱狂的なサポーターが多数押し寄せるのは間違いない。

 こうしたアウェーの雰囲気はもちろん、ピッチの状態や環境も試合に影響を与えそうだ。日本よりも若干長めの芝については日本選手も十分に想定しているが、気になるのはピッチと外周の陸上トラックとの間が狭いこと。特にコーナーフラッグ付近は顕著で、ライン外側の芝の部分は約30cmほどしかなく、2歩ぐらいしか助走できそうにない。しかも、外側の陸上トラックとは段差があり、芝の部分が10cmほど盛り上がっている。

 右CKならMF遠藤保仁がゴールラインに対し直角に助走を付けて右足で、左CKなら同様にMF中村俊輔が左足で蹴れば、芝の上で助走を付けられるが、キッカーへの影響は避けられない。岡田ジャパンの重要な得点源であるセットプレーが“無力”になる心配もある。

 2日に現地入りした日本代表は4日までブニョドコルが現在本拠地にしているJARスタジアム横のサブグラウンドで練習を行っており、パフタコールスタジアムで調整できるのは試合前日の5日のみ。スタッフはすでに視察しているはずだが、早急な対応策が求められそうだ。

<写真>パフタコールスタジアムのコーナー部分。芝の部分が盛り上がり、助走の幅も狭い
※その他の写真はコチラから

(取材・文 西山紘平)

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