beacon

岡田監督の会見要旨

このエントリーをはてなブックマークに追加
 日本サッカー協会は5日、14日の南アフリカ戦(アウェー)、18日のアジア杯予選・香港戦(アウェー)のメンバーを発表した。

以下は岡田武史監督の会見要旨

 「W杯本大会を行う南アフリカで試合ができる、それも南アフリカはここんところ調子が悪かったみたいだが、コンフェデ杯を見る限り、かなりの力を持ったチームと試合ができる。我々にとっては願ってもないこと。この前からの流れの中で、我々やってきたことをまた一つ強化する意味合いがある。香港でも試合があり、アウェーでの試合はぜひやりたい。ありがたいことだと思う。Jリーグも佳境に入り、疲れもある。優勝争いや、いろんなことが絡んでいる中で最小限の人数で行こうと考えた。いま発表したのは21人ですが、(左足負傷の)闘莉王は最終的に金曜日に見極めてからと考えています。おそらく(闘莉王も含め)22名で行くと思います。海外組が呼べるのは年内最後。3月に呼べるかもしれないが、長い期間はこれが最後。チームをまとめ上げる遠征にしたい」

―海外組は香港にも行く?
「いろんな誤解をされているようだが、基本的には全員連れて行きます。会って個別に話して、第2戦使わないだろうとか、、チームの状況、本人のコンディション、(所属クラブでの)本人の立場、そういうことを考慮して、W杯を考えたら返したほうがいいときは返す場合もある。基本的には、香港まで行ってもらうのが原則です」

―会場がコロコロ変わっているが。
「アクセスのことを考えると、ヨハネス乗り継ぎでポートエリザベス、帰りの香港戦は公式戦だから、1日練習できないことをトータルで考えると、ヨハネスがいいかなと。ただぼくたちはそんな贅沢を言うつもりはなくて、南アフリカで、相手がやりやすいところでやれるならいい。相手のやりやすところでやるのは、願ってもないチャンス。正直、気にしていない。協会にはどちらでもOKと言っている」

―南アで試合するこメリットは?
「やっぱりね、こういう大会(W杯)とか行くときに、初めて行く国にポッと行くのと、同じスタジアムでなくても一度行ったことがあるということは、ものすごくチームのメンタル面で大きい。気候は逆だし、問題ない。一番大きいのはスタッフ。氷をもらいたくても南アフリカではすぐに出てこないとか、こんな量を確保するのは難しいんだとか、いろんなことが経験できる。本大会の準備としては、スタッフには願ってもないこと。その国のルール、風習が必ずある。そういうのを吸収できるのは、チームとして得難い経験ができる」

―10月は新戦力を読んだが、今回は外れた選手もいる。メンバーは絞り込んだのか?
「この前の遠征の最後に全員を集めて、今回の相手がどうのこうのとか関係なく、ぼくが監督をやってから、一番のキャンプだった。すばらしいトレーニングをしてくれた(と話した)。これだけ意識の高いチームに新しい選手は入りにくい、そこは言っていないが、高い意識を持ち続けてほしいと。10月のときに十分、力を出せなかった選手もいるだろう。今後、十分にチャンスを与えられない選手もいるだろう。それであきらめるのは自由で、オレはあきらめるないでくれというつもりはないが、できたらチャレンジし続けてもらいたい、と言った。(10月の28選手は)大枠の代表と考えている。今回は海外組を呼ぶ最後のチャンスだったので、海外組を優先で考えた。落としたからまったくだめ、とかは思っていない。1月、2月は、国内組だけの長いキャンプがある、彼らにとっては大きなチャンス。これを目指してくれると思っている」

―前田はどういう理由で外れた?
「全員が戦力だと思っているが、いまのコンディション、チーム状況、遠征のパフォーマンスをみて今回のメンバー選んだ。外した選手のコメントをするつもりはない。彼らのことはいまだに戦力だと思っているし、チャレンジしてくれるものだと信じている」

―南アで新しいことを試すのか?
「今は基本的にはない。ないというか、チームというのはうまくいっているときに、『もうちょっとこうしたい、もうちょっとこうしたい』とあせるとダメになることが多い。今は、獲得しだしたことをしっかり身につけること、今までやってきたことを繰り返してやることが一番大事。いままでやってきたことを繰り返し、10月にプラスされたことを繰り返す、それが一番大事なこと」

(取材・文 近藤安弘)

TOP