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岩政が力士に転向!? 相撲部屋へ“出稽古”を計画

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 どすこい! 相撲トレで世界を倒す-。DF岩政大樹(鹿島)が今オフ、肉体改造のため相撲部屋に“出稽古”するプランを明かした。

 「日程があえばですが、オフに相撲部屋に行こうかと思っています。すでに(元横綱)貴乃花さんがやっているストレッチなどを取り入れています。まわしに抵抗? ないです。大丈夫です。何部屋? 知り合いはいないけど、この世界は狭いので、何とかなると思う」

 岩政はこれまで、よりスムーズで無駄のない筋肉の動きを取り入れるために、陸上で話題になった「ナンバ走り」や、日本の伝統芸能・狂言の「すり足」、相撲のしこなど“体の動き”を研究してきた。イメトレして、実際にトレーニングにも取り入れているようだが、百聞は一見にしかず、だ。実際に“本物”を体感して、さらなる成長につなげたいという。

 日本代表は、世界に対抗するフィジカル、運動量を身につけることを目標にしているが、岩政は筋トレや走り込みだけでなく、筋肉の動かし方をスムーズにすることが重要だと考えている。人は行動する際、まずは頭で考え、これを筋肉に伝達し、行動するが、この一連の動作が無駄なくできれば、スピードアップや体力温存につながる。マスターすると、たとえばFWとの1対1の場面で、左右どちらに突破を試みられても、素早く反応できるようになるという。

 すでにある程度の成果を得ているそうで、「去年の動きと今年の開幕とでは動きが違うし、開幕の時と今季の終盤とでは、また違う動きになっている」と話す。ただ「完成はない。いろんなことを取り入れていきたい」と意欲的だ。

 気になる? どの部屋へ出稽古をするかだが、好きな力士は横綱・白鵬。「白鵬さんのところ(宮城野部屋)でやれたら一番ですね」。東京学芸大出身で、数学の教員免許を持つ理論派の岩政。日本代表レギュラーに向け、どん欲に他競技からも学ぶ。

(取材・文 近藤安弘)

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