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岡田監督の解任はなし、犬飼会長「リスクがありすぎる」

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[2.14 東アジア選手権 日本1-3韓国 国立]

 日本サッカー協会の犬飼基昭会長は試合後、岡田武史監督を解任する意思がないことをあらためて示した。「監督の解任にはいいことと悪いことがある。総合点に判断した場合、(監督は)代えない方がいい。3年ぐらい積み上げてきて、今、全然違う人に(代える)というのはリスクがありすぎる」と強調した。

 中国と0-0の引き分け、韓国に1-3。東アジア選手権で初の3位に終わり、試合後のブーイングはもはや定番にさえなってきた。それでも「目指してきたもの、積み上げてきたものをやらせるのが最善だと思う」と、岡田監督のままW杯に臨むのが最善策との認識を示した。

 一方、韓国戦での選手のプレーに対しては厳しい言葉が並んだ。「前に行く気持ちが相当足りなかった。ファイティングスピリッドがほんとに足りない。(DFに)前に立たれたら、すぐに横とか、後ろとか。見ている人に失礼。泥臭くやらないで勝てるのかよ、と。きれい事で勝てるほど強くない」。選手から「抜いてやる」「勝ってやる」という気迫が伝わってこないことが相当に不満だったようだ。

 次の代表戦は3月3日のアジア杯予選・バーレーン戦(豊田ス)。海外組も招集される見通しだが、果たしてそれだけでチーム状況は改善されるのか。「次はこういう試合にならないように修正しないと、間に合わない」。岡田監督の下でチームは立て直せると考えている犬飼会長の見通しは正しいのか、甘いのか。手遅れにならないことを願ってやまない。

<写真>日本代表岡田武史監督
(取材・文 西山紘平)

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