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日本は岡田監督と"心中"、200件の抗議に犬飼会長「たった200人しか反対してない」

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 14日の韓国戦(1-3)から一夜明け、日本代表の岡田武史監督と緊急会談した日本サッカー協会の犬飼基昭会長は指揮官を全面的にバックアップする考えを強調した。

 都内のJFAハウスに岡田監督を急きょ呼びつける形で行われた会談では原博実強化担当技術委員長を含めた3人で意見交換。「同じことを考えていて、これからやらないといけないことも確認できた。共通に認識されていて安心した」と、3者会談の“成果”を口にした。

 周囲では解任論もくすぶっているが、「3年ぐらい積み上げてきて、残り4ヵ月で新しい人(監督)が新しい選手で新しい戦いをするというのは考えられない」と解任を完全否定。「W杯まで岡田監督で行くということか?」と聞かれると、「もちろん」と即答した。

 史上最低の3位に終わった東アジア選手権について岡田監督は、オフ明けによる選手の試合勘の欠如、コンディション不良を理由に挙げ、犬飼会長に説明したという。「韓国はその前に欧州遠征も行っていた。日本は休みがあって、体づくりから始めたわけだし、去年みたいな状態に戻すのには時間がかかる」と指揮官の“言い訳”に理解を示した。

 この日は朝から協会に約200件の電話やファクスが殺到。大半が岡田監督の解任を要求する厳しい内容だった。ところが、犬飼会長は「200件しかないの? 2000件かと思ったよ。たった200人しか反対してないということじゃないのかな。(日本の人口は)1億2000万人もいるんだから」と冗談交じりに一蹴。ファンとの間の温度差、溝は埋まらないまま、日本代表は岡田監督と“心中”することが決まった。

<写真>岡田監督との会談後、犬飼基昭会長(中央)は「第1回2018/2022年W杯日本招致委員会/招致連絡協議会」に出席

(取材・文 西山紘平)

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