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「FK蹴りたい」、居残り練習の本田が譲らぬ決意

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 日本代表MF本田圭佑(CSKAモスクワ)がFKキッカーを直訴した。1日の全体練習後、居残りでFK練習を行い、得意のブレ球でゴールネットを揺らすなど感覚を確かめた。

 「どういうところでFKを取れるかによってだけど、得意な位置で取れたら、できたら蹴りたいなと思う」。昨年9月のオランダ戦ではFKのキッカーをめぐってMF中村俊輔(横浜FM)と“衝突”もあった。10月のトーゴ戦ではじゃんけんでキッカーの順番を決めたが、居残りで蹴り続けた右45度の位置でFKを獲得すれば、今度こそ譲らない覚悟だ。

 中村は3日のバーレーン戦について「セットプレーとかは失敗してもいい試合なのでトライしたい。W杯が近づいて試すと(ライバル国に)バレるし、今がいい時期」と位置付けていたが、「トライ」の中に“キッカー本田”も含まれているかは分からない。

 本田は「僕は自分らしくやることをテーマにしている。代表ではこれまでうまくいってないことの方が多いけど、自分らしくやるというテーマは代表でもキープしたい」と力説した。

 チームの戦術に沿ってプレーするか、自分の持ち味を出すか。昨年のトーゴ戦後は葛藤ものぞかせていたが、今の本田に迷いはないようだ。自己主張を貫く選手の姿勢に問題はないだろう。チームと個性をどう融合していくか。それは岡田武史監督の仕事だ。

<写真>居残りでFK練習を行うMF本田圭佑

(取材・文 西山紘平)

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