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闘莉王がドログバに“詫び状”

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Text alert@南ア・ジョージ

 4日のコートジボワール戦でドログバと接触した田中マルクス闘莉王が、日本サッカー協会を通じてドログバに“詫び状”を送る手配をしたことを明かした。

 「試合中のアクシデントで、故意ではなかった。それは相手の監督も分かってくれている。でもやはり、(日本)協会に謝罪の手紙を送ってくださいと言いました」

 闘莉王とドログバは試合の前半、イーブンボールの競り合いで接触。闘莉王のひざがドログバの右腕に当たり、ドログバは右腕を骨折した。すると、アフリカ期待の星が重傷を負ったことに、全世界が反応。フランス紙、イタリア紙はもちろん、とりわけコートジボワールと対戦するブラジルは「ブラジル出身の日本人・タナカがドログバを壊した」と大騒ぎになった。

 故意ではないとは言え、世界的なスター選手を“怪我させた”と言われるのも仕方ない状況とあって、闘莉王の胸中は複雑だ。

 「あれほどの選手がワールドカップに出ないことは大会の損失。僕としても非常に、出てほしいという気持ちでいっぱいです。ピッチに立てるような話を聞いていますが…」

 最後は祈るような表情を見せていた。

(取材・文 矢内由美子)

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