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初選出の本田拓也、アルゼンチンとの再戦を熱望

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 清水を支える若きダイナモが、よやくA代表に登りつめた。清水エスパルス躍進の原動力となっているMF本田拓也が、ザッケローニ監督の初陣となる試合で日本代表に初選出。北京五輪以来となる日の丸を背負う。

 「初選出は嬉しいが、まだ実感はない。今自分にできることをアピールしたい。また、同年代の選手からも刺激を受けたい」

 持ち味だった1対1の強さと豊富な運動量、そして成長著しいミドルレンジのパス&シュートが、日本代表アルベルト・ザッケローニ監督の目に留まった。本田拓也は法政大から清水に加入し、北京五輪にも出場したボランチ。以前はフィジカルと運動量ばかりが注目されたが、今では4-3-3のアンカーとして守備はもちろん、攻撃面でも貢献できるようになり、多方面から代表に推す声が上がっていた。
 
 メンバー発表会見で、ザッケローニ監督は「世代交代は徐々にやっていこうと考えている」と話したが、今回その“新星”の1人が本田拓也だ。いわゆる守備的ボランチは、南アフリカW杯メンバーでベテランの域にある稲本潤一がすでに外れ、阿部勇樹は2014年のブラジルW杯本大会時に32歳、同じく今野泰幸も本大会時に31歳と、ともにベテランの域に達する。本田拓也は今25歳で、同本大会時は29歳と脂が乗っている時期に迎える。

 「北京オリンピック直前の壮行試合でアルゼンチン代表と対戦(国立、0-1敗戦)し、今回のメンバーにも当時の選手が入っているので、2年経って自分がどれだけできるか楽しみ」

 ようやく訪れた“スタートライン”の相手が、対戦経験のあるアルゼンチンで闘志を燃やしている。ザック監督は今後、ベテランと若手を競わせながらチーム力をアップさせ、世代交代を行う意向(もちろん、ベテランが勝ち残ることもある)を示しており、本田拓也は細貝萌とともに阿部&今野を追い越さないといけない。当然、本人もそのつもり。まずは8日のアルゼンチン戦(埼玉)のスタメンを目指し、合宿から積極果敢にアピールしていく。

(取材・文 近藤安弘)

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