beacon

ノリノリ攻撃陣が大量5発、大津「みんな調子いいからやりやすい」

このエントリーをはてなブックマークに追加

[6.8 練習試合 U-22日本代表5-0湘南 保土ヶ谷]

 熾烈な競争がチーム内の好循環を生んでいる。大量5得点で五輪予選に弾みを付けた関塚ジャパン。4-2-3-1の両翼を務めたMF山崎亮平、MF清武弘嗣のゴールで前半を2-0で折り返すと、後半開始から出場した1トップのFW大迫勇也が2得点を決め、同じく後半からトップ下に入ったMF原口元気のゴールでダメを押した。

 前半20分の先制点は、右サイドに開いたFW永井謙佑のクロスを逆サイドの山崎が頭で決めた。技ありのループヘッドに永井は「あれはザキさん(山崎)のヘディングがうまかった」と言ったが、相手に引かれてスペースがない中、サイドに流れて起点をつくった永井の状況判断もよかった。

「ベッタリ引かれればサイドのスペースから抜けていくしかない。そこ(サイド)で起点になって別の選手が(ゴール前に)入ってくれば点になる」という永井と、「あそこのポジション(サイド)の選手が(ゴール前に)出ていかないと得点にならない」という山崎の狙いがシンクロしたゴール。ファーストシュートを先制点につなげ、試合の主導権を握った。

 得点こそなかったが、後半開始からピッチに入ったMF大津祐樹(柏)も右サイドで存在感を発揮した。右サイドで起点となり、パスとドリブルを自在に使い分ける。「中盤は支配できたと思う。チームの起点になることを意識して、うまく崩そうと。ほんとに崩せたし、楽しかった」と納得の表情だった。

「攻撃陣はみんなチームでもコンディションがいい。競争でもあるけど、みんな調子がいいから、やりやすい」と大津は言う。メンバー生き残り、先発争いのライバルでありながら、それ以上に連係面は高まり、チーム力も底上げされている。「ボールをもっと大切にしないといけない。ボールを持てればいい攻撃になる。しっかり保持したい」と山崎。ゴールラッシュにも気を緩めることなく、収穫と課題を手に、いよいよ五輪予選本番へ臨む。

(取材・文 西山紘平)

TOP