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注目FW鈴木武蔵「選手権前に自分の力を試したい」

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 12月30日に開幕する全国高校サッカー選手権の「ヒーロー候補」FW鈴木武蔵(桐生一高)が欧州遠征での活躍を誓った。イスラエル遠征出発を控えて千葉県成田市内で行われた調整練習に参加した鈴木は「強い相手とできる。選手権前に少しでも自分の力を試したい」。ポルトガル、ドイツ、イスラエルと戦う遠征で自分に自信をつけて全国で爆発するつもりだ。

 11月13日に行われた群馬県大会決勝では全国高校総体8強の前橋育英高を3-2で破り、全国大会初出場。相手の粘り強い対応にあった鈴木だったが、前半から決定的なヘディングシュートを放つとその後は左サイドから仕掛けるドリブルで決定機を演出。3-2と勝ち越した後の延長後半には、仕掛ける度にDFを全てかわしてGKとの1対1まで持ち込んで、会場に集まったサッカーファンを大興奮させた。素晴らしいシュートを放ちながらことごとくゴールをわずかに外れるなど、シュート技術については向上の余地がある。ただ、相手選手の足が止まる中、全く衰えることのなかったスピードとスタミナは全国大会でも注目を集めることは間違いない。

 今夏のU-17W杯では攻撃の切り札的存在として躍動。その圧倒的なスピードに加えて、相手の股間を射抜く技ありのドリブルを披露すると、R・マドリーなどビッグクラブが獲得へ向けてリストアップしたという報道もあった。すでに新潟入りを決めている逸材はその底知れない潜在能力を少しでもピッチで表現できるようになること。U-20W杯へ向けたU-18代表でアピールし、月末の選手権に臨む。

(取材・文 吉田太郎)

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