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日本vsウズベキスタン 公式練習後の選手コメント

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 W杯アジア3次予選・ウズベキスタン戦(29日、豊田ス)に臨む日本代表は28日、試合会場の豊田スタジアムで公式練習を行った。この日からFW香川真司(ドルトムント)、DF内田篤人(シャルケ04)、DF長友佑都(インテル)、GK川島永嗣(リールス)も合流し、全24選手が最終調整した。

以下、練習後の選手コメント

●FW宮市亮(ボルトン)
―2日間の練習で試合だが?
「その中でもやっていかないといけないし、勝つことが目標なので」
―このタイミングでA代表に呼ばれたことは?
「正直、予想していなかったけど、日本を離れて一人で生活して、メンタル面も強くなったと思う」
―代表でのプレーのイメージはできた?
「今日はミニゲームをちょっとやった。この雰囲気で、代表の練習着を着てトレーニングができるのは光栄なことだと、この2日間あらためて思った。裏に抜ければ、いいボールが来る。チームのコンセプトも第一に裏があるので、自分の特長も出しやすい。使ってくれる選手がたくさんいるし、僕は使われる側なので」
―イギリスでは食事はどうしている?
「基本的に自炊して、自分の好きなものを食べています」
―明日は代表のユニフォームを着るが?
「やっぱり代表のユニフォームに袖を通すのは素晴らしいこと。ユースから着させてもらっているけど、A代表は特別なものだと思う」

●FW香川真司(ドルトムント)
―左足首のケアは?
「アイシングとかはしている」
―宮市の印象は?
「スピードがあるので。そこはズバ抜けている」
―一緒にプレーするイメージは?
「流れの中でスピードを生かせるようにしたい」
―自分も19歳で代表デビューしたが?
「立場、置かれている状況が違う。(宮市は)素晴らしい環境でやっているし、欧州でやっている中でA代表でできるのは素晴らしいこと。僕はJ2だったので」
―週末のリーグ戦もほぼフル出場しているが、明日は?
「出るからにはフルでやりたい。日本に来たわけだから。代表でやれるのは楽しみだし、やるからには結果を残し続ける気持ちで90分やりたい」
―どういうテーマを持って試合に臨む?
「フィニッシュの精度の中でどう崩し切るか。ウズベキスタンは来ていない選手も多いけど、相手どうこうではなく、崩し切る中でイメージを合わせて制度を高めたい。3次予選最後の試合だし、海外組も集まっているので、攻撃の精度を高めたい」
―代表戦が終わったあとも中2日で試合が来る。
「みんな一緒だから。集中して試合に入らないといけない。切り替えを大事にして。難しいところもあるけど、切り替えができれば。コンディションはいいので、最終的には頭の切り替え」
―代表ではまた左サイドになりそうだが?
「チームでは真ん中でいい状況ではあるので、そこでやりたい気持ちもあるけど、代表はドルトムントとは違うチーム。与えられたところでやるしかない。どっちにしてもしっかり準備したい」

●FW李忠成(サウサンプトン)
「向こうで何かつかんだものを代表でもパフォーマンスとして出せればいいと思っている」
―つかんだものとは?
「シュートの意識はこの1か月で、Jリーグにいたときよりも確実に上がっている。チャンスで狙うという意識は高くなっている」
―DFの当たりは?
「メチャメチャ速いですよ。そういった中でもっと確実にプレーしていかないといけない。確実なプレーをしないとパスも来ない。確実にフィニッシュまでいく、確実に決める。そういうところをもっと上げないと。日本代表はみんなうまいし、パスもすぐ出てくる。相手もすごくうまいので、いい試合になると思う」

●FWハーフナー・マイク(フィテッセ)
―オランダから帰国してすぐの試合だが?
「時差ボケが大変。対策は特に何もない。初めてなので、どうなのかなって。ずっと眠い感じ」
―海外組になって初めての代表戦だが?
「でも日本のために戦うのは変わらない。あとは結果が大事。出番があれば結果を残せるように、チームのためにプレーしたい」
―1トップのポジション争いもあるが?
「あまり意識しすぎると、いいプレーができない。いつもどおりできればいいかなと思っている」
―オランダに行って2か月ぐらい経ったが?
「新しい経験ができている。成長を感じるし、ちょっとずつ自信になっている」

●MF長谷部誠(ボルフスブルク)
「昨年11月から最終予選までの間は、この3日間しかチームで集まれない。この時間を大事にしたいし、明日もしっかり勝って、結果も大事だけど、内容も付いてくるように、最終予選に勢いを付けられる試合にしたい」
―内容の中で重視したいことは?
「自分たちのサッカーというのはしっかりボールをつないで相手の裏を突いたりするもの。自分たちのサッカーというものが自分たちの中にあるので、そういうものを出して試合に勝てればと思う」
―ウズベキスタンで出場停止の選手がいるのは日本にとってアドバンテージになるか?
「基本的にそういうのはないと思う。代表選手というのは各国、素晴らしい選手がそろっているし、ウズベキスタンの韓国戦も見たが、素晴らしいチームだと思うし、リスペクトしている。そういうのは全然気にしていない」
―明日の試合はどんなモチベーションで臨むか? ウズベキスタンは最終予選で対戦する可能性もあるし、FIFAランキングを落としたくないと話す選手もいるが?
「いろんな要素があると思う。FIFAランキングについても、僕らはアジアチャンピオンという気持ちもあるし、今、代表チームというのはそれぞれの選手が各クラブで切磋琢磨して、みんないい状態にある。試合に出る選手、出ない選手。練習からそういう競争があるので、選手それぞれのモチベーションは下がっていないし、明日は楽しい試合を見せられると思う」

●MF遠藤保仁(G大阪)
―宮市を生かすイメージはある?
「相手の裏にスペースがあれば使っていいし、自分でも持っていける選手だと思う」
―パスも出しやすい?
「出しやすいというか、裏に蹴っておけばいい。足元よりは何mか前に落とせば、あとはオフサイドさえ気を付ければいいし、そういう意味では出しやすい」

●DF長友佑都(インテル)
「(ウズベキスタンは)前に人数をかけてくるので、スペースが生まれてくる。そこをうまく突いて、カウンター攻撃などにつなげていきたい」
―インテルに行って丸1年が経ったが、代表に帰って来るときの役割や心構えに変化は?
「代表での役割やプレッシャーはインテルとは質が違うけど、ただ、若い選手がどんどん入ってきている。宮市くんもそうだし。僕が俊さん(中村俊輔)や先輩方に支えられてきたように、僕も支えていけるような、生かしてあげられるようなプレイヤーにならないといけないと思う」
―時差は?
「今回はなかなかなハードな日程。でもこういうのをうまくコントロールしていかないといけない。メンタルの状態や頭の状態で、ある程度は疲れを癒すコントロールができる。メンタルと頭のバランスをうまく取って、コントロールして疲れを癒してないと」
―宮市と左サイドでコンビを組む可能性もあるが?
「そうですね。宮市くんには、がっつりと、思い切って行ってほしいと思うし、そのサポートはしたいなと思う。1対1なら勝負させてあげるとか、2対1で待っているならボールを引きつけたり。そういうことをやっていかないといけないと思う」
―アイスランド戦で、ハンドスプリングスローをやってスタジアムを沸かせた選手がいたが?
「そうみたいですね。僕はいいっすよ。やったことないです。できそう? いやいやいや。プレーで沸かしていかないと」

●DF内田篤人(シャルケ04)
―試合前日の帰国だが?
「元気です。いい経験ですね」
―時差対策は?
「特にないです。寝たいときに寝て。皆さん大好きな宮市くんがすごいかわいい顔をしてて。中学生みたい(笑)」
―負けずにかわいいのでは?
「向こうの方がいいんじゃないですか。ポジション的にも目立つし、地元らしいし」
―集合写真の撮影のとき何か話していたが?
「『お前が来たら写るから向こうに行け』って」
―初対面?
「一度、デュッセルドルフでみんなでご飯を食べたことがある」
―槙野とかもそこで会ってる?
「槙野は会ってる、会ってない、関係ないでしょ」
―自分も19歳で代表デビューをした。
「こそこそやってましたけど。俺、あんなに顔、幼かったかな」
―ドイツでは試合に出たり出なかったりでコンディションの維持が難しいのでは?
「ゲーム体力と普通の体力は違うけど、練習で試合ぐらいガツガツやっているので」

●DF吉田麻也(VVV)
―チームは調子良さそうだが?
「チームが上向いてきた。勝ってこっちに来るのと、負けてこっちに来るのとでは疲労感が違うので、それはいいこと」
―明日のテーマは?
「まずは個人の能力を上げることと、チームの完成度を上げること。最終予選突破が決まっているからといって、腰を落ち着かせるわけにはいかない。前進していかないといけない。チームとして目指すところは最終予選を突破して、W杯へ向けてよりいいチームをつくっていくことだと思う。緊張感を持ってやりたい」
―最終予選前の最後の試合だが?
「監督も選手も全員、消化試合と思っている人はいない。何となくこなしてしまえばすぐ終わってしまうスケジュールですが、それをより質の高いものに、自分たちが求めてやっていかないといけないし、変わっていかないといけないと思う。内容も濃いものを求めるし、監督の求めるものを一つでもやれるようにしたい。ホームですし、結果も出さないといけない。結果は最低限として、内容も求めていきたい」
―欧州でプレーする選手がまたさらに増えているが?
「球際とかが激しくなっていると思う。どうしても日本人の特徴として、すごく優しさが出てしまうのですが、欧州では厳しさがもっと激しい。1対1で負けると認められないというのがある。そういうものをみんなが代表チームに持ち帰って、代表チームに還元していければ、もっとよくなると思う。もちろんJリーグにはJリーグの良さがあるので、それを融合していけばすごく力になると思う」
―激しくなったというのはどのポジションの選手?
「FWもそうだし、中盤もそう。サイドでの攻防も激しくなった。実質、今日しか練習できなかったけど、そういう雰囲気をワンプレーでもツープレーでも出していければいいと思う」

(取材・文 西山紘平、矢内由美子)

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