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プレーオフの経験生かす、吉田「修羅場をくぐり抜けることで成長する」

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 プレーオフの経験を代表で生かす。日本代表は25日、W杯アジア最終予選・オマーン戦(6月3日、埼玉)に向け、海外組12人のみで合宿をスタート。23日のアゼルバイジャン戦(2-0)では招集を見送られたDF吉田麻也(VVV)も合流し、精力的に汗を流した。

 エールディビジの昇格・降格プレーオフを20日まで戦い、22日に帰国したばかり。5月はリーグ戦のラスト2試合に加え、中2日、中3日でプレーオフの4試合が続いた。「5月はプレーオフの前から連戦が続いていた。アゼルバイジャン戦に招集されなかったので、体のケアをして、休むこともできた」。束の間のオフをへて再始動。「今日は重かった。自分のフィーリングでも、体が動いてなかった。ここから上げていきたい」と、合宿初日を振り返った。

 プレーオフは死闘の連続だった。2部7位のカンブールと対戦した準決勝は第1戦が0-0。第2戦は壮絶な点の取り合いとなり、終了間際の後半45分に4-3とする勝ち越しゴールを決め、からくも生き残った。2部4位のヘルモント・スポルトと対戦した決勝も、敵地での第1戦を2-1の逆転勝ちで先勝しながらホームの第2戦で苦戦。一時は逆転されながら、後半のPKで2-2の引き分けに持ち込み、2戦合計4-3で1部残留を決めた。

「修羅場を何度もくぐり抜けることがサッカー選手として成長につながると思うし、2年連続で(1部に)残ったことは大きいと思う」。苦しみ抜いたプレーオフは、特に精神面で貴重な経験となった。「代表とはサッカーの質も内容も違うけど、最終予選も簡単な試合は一つもない。まずは最初の試合で勝ち点3を取れるようにがんばりたい」。1点が重くのしかかり、一つのプレーが明暗を分ける真剣勝負。今度はブラジルW杯を懸けた死闘に身を投じ、チームの勝利に貢献するつもりだ。

(取材・文 西山紘平)

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