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海外組12人で始動、練習後の選手コメント

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 日本代表は25日、W杯アジア最終予選・オマーン戦(6月3日、埼玉)に向け、海外組12人のみで埼玉県内に集合し、合宿をスタートさせた。大学生のGK2人を加えた14人での初日の練習。23日のアゼルバイジャン戦(2-0)で腰を痛めて交代したFW森本貴幸(ノバラ)は別メニューで調整した。アゼルバイジャン戦に招集されなかったDF吉田麻也(VVV)とFWハーフナー・マイク(フィテッセ)も合流。国内組は27日以降に順次合流する。

以下、練習後のコメント

●MF本田圭佑(CSKAモスクワ)
―12人での練習だったが、対人のメニューが多かったが?
「人数が少なくても多くても、サッカーは対人。その練習しかあり得ない。それ以外は素走りしかない」
―試合まで日にちがあるが、どう調整していく?
「大事なのは体のコンディションより気持ちのところ。自分的にOKと思っていても、実際はOKじゃないことが今までもあった。本番では11人のメンタルが混じり合う。全員がかみ合ないといけないし、だれか一人でも緩いと、ガタガタといく。それは許されない。コンディションは練習の中で上がるけど、気持ちの面は考えて、あえてパフォーマンスしないといけない日もある。怒るということではなくて、あえて(チームメイトと)しゃべらないこともそうだし、逆に絡みにいくのもそう。状況に応じて違うし、そこはまだ見い出せていない」
―今からピリピリしていく必要がある?
「それはちょっと早い。2日前か、早くて3日前。自分の中で決めているわけではないけど、自分はだいたい2日前。ただ、それはみんな違うから、その兼ね合いが難しい。ギリギリまでリラックスしている選手もいるけど、そこに合わせるとストレスになる。でもチームの雰囲気も大事。そこをうまくやっていきたい」
―3次予選のときもそうだった?
「俺の中では、3次予選は本番には程遠かった。最終予選が(11年1月の)アジア杯以降、初めての公式戦と認識している。間隔が空いているのが、懸念材料といえば、懸念材料」
―最終予選は雰囲気が違う?
「今は読めないので、何が起きても大丈夫なような準備をしておかないといけない。(初戦の)オマーン戦も軽くいけるなんて思ってない」
―3次予選は本番に程遠かったというのは?
「やっているときは公式戦のつもりだけど、結果的にそこまで難しいゲームではなかった。バタバタして、パニックになるようなこともなかった」―最後の2試合は連敗だった。
「あれがメンタルですよ。みんな手を抜いているつもりはないけど、結果、負ける。みんな全力は出しているけど、なぜなら(最終予選進出が)決まっていたから。隙は自分が気づかないところで見せている」
―初戦のイメージは?
「僕が試合に出ているときは、自分が中心と思ってやっている。年配の人とやっていても、任せようとは思ってなかった。最初も俺が点を取って勝とうと思っていた。こないだの試合も若い選手が出てきて、自分で何とかしようとしていた。年齢は関係ない。11人全員が『俺が』ってならないと勝てない。アルゼンチンのメッシがいい例。だれかに任せて勝てるほど甘くない」

●FWハーフナー・マイク(フィテッセ)
―コンディションは?
「決してよくないです。そこは自分が悪いし、何も言えない」
―時差ボケ?
「時差ボケはないけど、体調面でしっかり整えてこなかった自分が悪い」
―まだ日にちはあるが?
「しっかり練習して、試合までに戻ってくるようにしたい」
―今日はハードな練習だった。
「向こう(オランダ)でもあんまり試合に出てないし、練習で体を動かさないといけない。もっとやらないといけない」

●FW宮市亮(ボルトン)
―監督は途中出場での起用も考えていると思うが?
「途中出場で入る場合は流れを変えないといけない。流れを変えるスピードが大事」
―アゼルバイジャン戦は流れを変えられた?
「こないだの試合は得点したかった。チャンスはあったし、少ないチャンスをものにすることが予選突破につながると思う」

●MF長谷部誠(ボルフスブルク)
―合宿が始まったが、監督から何か話は?
「今日は特になかった。ミーティングもなかった」
―6月の3連戦が大事になるが?
「最終予選は厳しい戦いになる。前回もそうだし、初戦が大事。今は初戦のことだけを考えて、勝ち点3を取って勢いを付けたい」

●DF吉田麻也(VVV)
「5月はプレーオフの前から連戦が続いていた。アゼルバイジャン戦に招集されなかったので、体のケアをして、休むこともできた。今日は重かった。コンディションを上げて、練習の中で100%出していきたい。自分のフィーリングでも、体が動いてなかった。ここから上げていきたい。試合勘は問題ないけど、代表はサッカーのやり方も質も違う。フィットするために体も心も整えていきたい」
―アゼルバイジャン戦は見た?
「テレビで見た。湿度もあったのか、みんな汗をかいて、体も重そうだった。でも、ああいう試合を1試合やると、体も動く。今日の練習でも、先にシーズンが終わっていたドイツ組のコンディションが悪いとは感じなかった」
―プレーオフで厳しい試合を経験してきたが?
「修羅場を何度もくぐり抜けることがサッカー選手として成長につながると思うし、2年連続で(1部に)残ったことは大きいと思う。代表とはサッカーの質も内容も違うけど、最終予選も簡単な試合は一つもない。まずは最初の試合で勝ち点3を取れるようにがんばりたい」

(取材・文 西山紘平)

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