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岐阜、井上ゴールで追いつき最下位脱出

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[6.9 J2第18節 岐阜1-1愛媛 長良川]

 J2最下位のFC岐阜と同11位の愛媛FCとの一戦は、前半18分にMF赤井秀一のPKで愛媛が先制したが、岐阜は後半23分にMF井上平のゴールで追いつき1-1で引き分けた。

 前節、2位の千葉に1-0で勝利して底力を見せた岐阜が、この日も粘り強い戦いぶりで勝ち点1を獲得。富山に0-1で敗れた第11節以降定着してしまっていた最下位からついに脱出した。4-4-2システムの岐阜はGK多田大介、右から野田明弘田中秀人関田寛士野垣内俊の4バック。また李漢宰服部年宏のダブルボランチ、右MF染矢一樹、左MF井上、そして樋口寛規佐藤洸一の2トップで試合に臨んだ岐阜に対して愛媛はGK秋元陽太、4-5-1システムの4バックは右からアライール園田拓也浦田延尚高杉亮太村上巧田森大己のダブルボランチでトップ下が赤井。右MFが小笠原侑生、左MFが前野貴徳、1トップが得点ランキング2位タイの有田光希だった。

 前半は佐藤と樋口の2トップが球際で奮闘したものの、J2で最も少ない8得点(17試合)の攻撃陣が沈黙してしまった岐阜。0-1でハーフタイムを迎えたが、開始からU-19日本代表の南アフリカ遠征から帰国したばかりのMF廣田隆治を投入した後半、切り替えの速いカウンターと染矢の突破力を活かしたサイド攻撃からチャンスの数を増やす。そして23分、左サイドから仕掛けた染矢のクロスをファーサイドの廣田がゴールラインすれすれから折り返すと、井上が右足でゴールへ流し込んで同点に追いついた。

 岐阜はその後も精力的な動きを見せる服部をカウンター攻撃の起点に交代出場のFW中島康平や染矢、廣田らが思い切って前へ飛び出してくる。そして39分には染矢の左アーリークロスに中島が決定的な形で飛び込んだ。だが、これはGK正面を突いて勝ち越すことができず。それでもハーフタイムに行徳浩二監督から「プレーを最後までやりきること」と送り出された岐阜は先制された試合で追いつき、勝ち点1を奪取。勝ち点12で並んでいた町田をかわし、最下位から21位へ浮上した。

 一方の愛媛は前半18分、PAへ飛び込んだ赤井がPKを獲得。これを赤井が自ら右足でゴール左隅へ流し込んで先制した。だが2点目を奪って試合を決めることができなかった。後半23分に追いつかれた直後からFW石井謙伍とMF東浩史を立て続けに投入すると、29分には東の個人技から石井が決定的な形でラストパスを合わせ、その後もセットプレーから石井や浦田が決定的なシュートを放ったが、精度を欠いて得点につなげることができなかった。


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