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ロンドン五輪へ弾み!!NZ戦でゴールの杉本が決勝点、東京Vが2位浮上

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[7.15 J2第24節 東京V1-0鳥取 味スタ]

 3位東京ヴェルディはホームで20位ガイナーレ鳥取と対戦し、U-23日本代表FW杉本健勇の決めたゴールで1-0で勝利した。前節の松本戦(2-3)で敗れ、首位から後退していたものの、2戦ぶりの白星獲得で2位浮上を果たした。

 試合を決めたのは、7月11日に行われたU-23ニュージーランド戦(1-1)で途中出場ながら先制点を決めたU-23日本代表FWの一撃だった。杉本は今節終了後にはチームを離れ、ロンドン五輪のために渡英する。今年の3月末にC大阪から東京Vへ期限付き移籍し、移籍期間は7月17日までのため、今節が東京Vの一員として戦う最後の一戦。最終戦で最高の置き土産を残し、自身はロンドン五輪へ向けて弾みをつけた。

 試合後、杉本は「本当にゴールが欲しかったのですごく嬉しいです。ゴールをサポーターに捧げたかった。サポーターと一緒に喜べて良かった」とコメント。「きょうの試合で勝てたので、いい形で気持ち良くオリンピックにいける。オリンピックでも一番をめざしたいので応援をよろしくお願いします」と直後に控えるロンドン五輪へ向けて意気込んだ。

 序盤から杉本は果敢にチャンスに絡む。前半20分には右クロスに飛び込み、ヘディングシュート。惜しくも枠を外れた。同25分には再びセットプレーから決定機。MF梶川諒太の左CKをニアサイドのDFがクリア。PA内左でこぼれを拾った杉本が左足ボレーを放つ。強烈なシュートはGK井上敦史に止められた。前半終了間際の42分には左サイドから果敢にシュート。GKが弾いたボールにMF飯尾一慶が詰めるも、ミートせず。0-0で前半を折り返した。

 それでも後半21分にようやく試合は動く。スルーパスからDF森勇介が右サイドへ抜け出し、マイナスのクロスを入れる。ゴール前へ詰めていた杉本が冷静に右足ダイレクトでシュート。抑え気味にしっかりとコースを狙っての一撃はゴールネットを揺らした。今季5点目を決めた杉本は1点リードの後半41分にFW巻誠一郎と交代。その後は故障から復帰したGK土肥洋一ら守備陣も奮闘をみせ、2戦ぶりの完封を達成。杉本のゴールが決勝点となり、東京Vが1-0で勝利した。

 試合後には杉本がC大阪へ復帰することが正式に発表され、今試合を持って東京Vを退団することとなった。東京Vの川勝良一監督は「(杉本に)持ってるねと声をかけました」と満面の笑顔を見せながらも、杉本のレンタル期間が終わることに関しては「元々の戦力、残っている選手でやるしかない」と表情を引き締めていた。

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