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新戦力を加えた札幌が後半ロスタイム弾で名古屋を撃破。10試合ぶりの勝利

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[7.28 J1第19節 札幌 2-1 名古屋 札幌厚別]

 反撃の狼煙を上げた。コンサドーレ札幌が後半ロスタイムの劇的なゴールで名古屋グランパスを下し、約2か月ぶりとなる今季2勝目をつかんだ。18節を終えて勝ち点4で最下位に沈む札幌は、新たに加入したDF金載桓、MFハモン、FWテレという3人の外国人選手をスタメンで起用。対する名古屋は25日に行われたナビスコ杯の清水戦(1-0)に続き、闘莉王をFWに置いて、この試合に臨んだ。後半10分にMF山本真希のゴールで先制した札幌だが、その2分後に闘莉王に今季初ゴールを許してしまう。その後も名古屋の分厚い守りをDFジェイド・ノースを中心に守った札幌は、後半ロスタイム、途中出場のFW上原慎也がゴールを決めて、2-1とリードする。この1点を守り切った札幌が、勝ち点3を重ねている。

 立ち上がりからボールをキープする名古屋は、序盤から1トップの闘莉王を生かした攻撃を見せる。押し込まれる展開の続いた札幌は、連係がうまくいかずに、なかなか攻められなかった。それでも17分にはテレが強烈なミドルシュートを放ったが、GK高木義成のパンチングに防がれた。

 名古屋も21分にはDF阿部翔平のクロスを、闘莉王が打点の高いヘッドで捉えたが、GK杉山哲に弾かれて先制点にはつながらない。30分にも名古屋はMF藤本淳吾が強烈なFKで札幌ゴールを狙ったが、再びGK杉山に弾かれる。

 前半44分には、鋭い突破からチャンスをつくっていた阿部のクロスを札幌DFが弾いたところをMF吉田眞紀人がボレーで捉えたがボールはクロスバーを大きく越えて行った。このまま前半を0-0で折り返す。

 試合が動いたのは後半10分だった。ハモンが起点になると、山本が飛び出し、DFを外してシュートをゴールネットに流し込んだ。しかし、このリードを守り切れない。わずか3分後、CKから闘莉王に今季初ゴールとなる同点弾を許してしまう。

 それでも、後半25分を過ぎたあたりからは、札幌が攻勢に出る。後半32分にはハモンが中に切り込んでシュートを狙ったが、ボールはゴールマウスを越えて行った。名古屋も後半37分、左サイドのクロスが流れると右サイドの藤本がPA内でボールを収めてシュート。しかし、これもGK杉山に防がれてしまう。同41分にはFKからのロングボールでゴールネットを揺らしたが、オフサイドを取られた。

 後半43分にはオフサイドの判定をした副審に対し、暴言を吐いた名古屋のストイコビッチ監督が退席処分を命じられる。その直後、上原が左サイドのクロスに合わせ、札幌が追加点を挙げた。試合終了のホイッスルまで名古屋も反撃に出たが、札幌も得点を与えず。聖地・厚別で5月3日のC大阪戦(1-0)以来、10試合ぶりの勝利を挙げた。一方の名古屋は7試合ぶりとなる黒星を喫している。

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