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3バックのF東京が6戦ぶり白星!!敗れた広島は首位キープも、2位仙台と勝ち点1差に

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[8.25 J1第23節 広島0-1FC東京 広島ビ]

 連勝中で首位に立つサンフレッチェ広島はホームで12位FC東京と対戦し、0-1で敗れた。後半4分にFWルーカスにゴールを許すと1点が遠く。J1得点ランク首位のFW佐藤寿人も不発のまま試合は終了した。首位の座は守ったものの、この日の試合で2位・仙台は勝利したため、その差を勝ち点1差に詰められた。一方のF東京は7月7日のG大阪戦(3-2)以来、6戦ぶりの勝ち点3を手に入れた。

 広島は前節・新潟戦(2-0)と同じ先発メンバー。対するF東京は6戦ぶりの勝利を手にするべく、テコ入れを図り、前節の4バックから3バックにシステムを変更。最終ラインには右からDF加賀健一、DF高橋秀人、DF森重真人が入った。ロンドン五輪を戦った徳永悠平はMF登録で右サイドでプレーした。

 序盤から広島が押し込んだ。前半15分にはPA手間左でMF高萩洋次郎が倒されてFKを獲得。自ら直接狙うもクロスバー上へ外れていった。同16分にはDF森脇良太が右サイドからドリブルで駆け上がり、攻撃参加。中央への折り返しから高萩が右足シュートを打つも枠を外れた。

 前半28分にも広島が決定機。しかしF東京の好守に阻まれて1点が奪えない。左サイドでパスを受けた高萩が無人の右サイドへ大きく蹴り込む。スペースへ走り込んできたMFミキッチがゴールライン際からクロスを入れる。飛び込んだDF青山敏弘のヘディングシュートはGK権田修一に弾かれるも、こぼれから再び青山がシュート。これはDFに弾かれた。

 対するF東京は前半34分にセットプレーからチャンスメイク。FW石川直宏の左CKからファーサイドのDF高橋秀人が頭で押し込む。GK西川周作のファインセーブに阻まれた。互いに守備陣の奮闘からゴールが生まれず。0-0で前半を折り返した。

 すると後半4分に相手のミスを突き、F東京が先制に成功する。敵陣左サイド深い位置でボールを受けたMF清水航平が大きく前線へ蹴り込んだ。しかしセンターライン付近でMF米本拓司がこれをカット。素早く加賀につなぐ。PA手前右で加賀から受けたFW梶山陽平が右サイドでタメをつくると横パス。最後はゴール正面のFWルーカスがワンタッチでシュートコースをつくると、DF森脇の股間を抜く右足シュートを決めた。F東京が1-0とリードを奪った。

 追いつきたい広島は後半13分に石原直樹に代えて、MF森崎浩司を投入。同26分にはミキッチに代えて、MF石川大徳をピッチへ送った。しかし流れを変えることはできない。後半35分には高萩のパスに佐藤が反応。DF高橋の裏へ抜け出してシュートを打つも、ポスト右へ外れていった。

 リードするF東京は後半38分に追加点のチャンスが訪れる。GK権田からのボールを途中出場のMFネマニャ・ヴチチェヴィッチが頭で落とし、左サイドへFWエジミウソンが抜け出す。PA外まで飛び出してきたGK西川がクリアしようとしたボールはエジミウソンに当たり、PA内左へこぼれる。すかさず拾ったエジミウソンがシュートを狙うも力なく、西川に止められる。このプレーで左太もも裏を痛めたエジミウソンは直後にFW渡邉千真と交代した。

 終了間際まで必死に攻める広島だったが1点が遠い。ロスタイム4分には森崎浩のパスに抜け出した佐藤がシュートを打つもポスト右へ外れる。そのままスコアは動かず試合は終了。F東京が1-0で逃げ切った。

 試合後、決勝点を決めたルーカスは「とにかく勝てたことが嬉しい。首位を相手にいい試合ができて勝てたことが良かった」と笑顔。得点シーンについては「股を抜いたかはわからないが、シュートチャンスが少なかったのでなんとか決めたいと思ってシュートを打った」と振り返っていた。

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