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レアンドロ2発のG大阪、終了間際に追いつき鹿島とドロー

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[9.29 J1第27節 G大阪2-2鹿島 万博]

 12位鹿島アントラーズは敵地で勝ち点5差の16位ガンバ大阪と対戦し、2-2で引き分けた。2度リードするもその度に追いつかれ、勝ち点1を手にするに留まった。降格圏の16位G大阪とは勝ち点5差のまま、13位へ順位を落とした。一方のG大阪は、救世主・FWレアンドロが2得点の活躍。終了間際のロスタイム2分には劇的な同点弾を決めた。8戦11得点と結果を残しているレアンドロが出場した試合は、4勝4分と無敗を誇っているものの、降格圏の16位から脱出できずにいる。

 前半9分、先手を取ったのは鹿島だった。ゴール正面でのパス交換から敵陣へ仕掛ける。FW大迫勇也がMFドゥトラとワンツーで切れ込み、右サイドへ横パス。PA手前右でこれを受けたMFレナトが左足シュート。ゴールへパスをするような柔らかなボールはゴール左へ吸い込まれた。鹿島が1-0と先制に成功した。

 その後は相手のミスを突き、G大阪が仕掛ける。GK曽ヶ端準からDFラインへのパスをFWレアンドロがカット。PA内へドリブルで持ち込み、シュートを放つが必死に戻った曽ヶ端がクリア。得点にはつながらなかった。それでも前半25分に同点弾。DF加地亮の右サイドスローインをニアサイドのMF二川孝広が頭で落とす。拾ったレアンドロがゴール正面から右足ボレーを叩き込んだ。1-1に追いついた。

 しかし前半38分に鹿島が2度目の勝ち越しゴール。左サイドから放ったMFレナトのシュートをGK藤ヶ谷陽介が弾いたものの、前へこぼしてしまう。走り込んできたドゥトラが右足で流し込んだ。鹿島が2-1とリードに成功。G大阪はDF岩下敬輔のシュートがポストを叩くなど、惜しいシーンがあったものの、追いつくことはできずに前半を折り返した。

 後半に入り、G大阪は選手交代。MF阿部浩之に代わって、FW佐藤晃大を送った。同3分にはFW家長昭博が右サイドから仕掛ける。パスを受けた二川が落とすと、最後はMF遠藤保仁がシュート。枠を捉えるも曽ヶ端が好セーブ。同9分には鹿島が決定機。PA右へ仕掛けた大迫のシュートはポスト右を叩いた。一進一退の攻防が続く。

 後半11分に鹿島はドゥトラに代えて、MF遠藤康を投入。同14分にはG大阪が2人目を交代し、二川に代わって、MF大森晃太郎が出場した。後半17分にはG大阪に決定機。正面から突破を仕掛けた家長がDF岩政大樹に倒される。PAわずかに手前の位置でFKを獲得した。キッカーを務めたのは遠藤。しかしクロスバー上へ大きく外れた。同28分には最後の交代カードを切り、家長に代わってMF倉田秋をピッチへ送った。

 1点のリードを守り切りたい鹿島はG大阪の攻撃をしのぐ。後半29分には2選手を同時に交代。MF本田拓也とレナトに代えて、DF昌子源とMF本山雅志をピッチへ送った。全員で守備に奮闘する。相手のサイド攻撃をことごとく跳ね返し、昌子は果敢なスライディングでストップするなど守備に駆け回った。

 しかし後半終了間際のロスタイム2分、G大阪を“救世主”が救った。加地の右クロスはゴール正面のDFがクリア。こぼれを拾ったファーサイドのレアンドロが胸トラップから素早く右足を振り抜いた。これがゴール左上へ突き刺さり、G大阪が2-2に追いついた。これまで7戦9発の活躍をみせているレアンドロが出場した試合は、4勝3分と無敗を誇っていたが、この日も“不敗神話”を継続。G大阪が土壇場で追いつき、2-2の引き分けで試合は終了した。

 試合後、G大阪の松波正信監督は「勝たなきゃいけないゲームだった。そんななかで最後の最後で追いついたというのはポジティブに捉えたいと思う」とコメント。「1試合1試合気持ちを込めたゲームをすれば結果はついてくると思うので頑張っていきたい」と力を込めた。

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