beacon

ポポが劇的決勝弾!!柏を下した浦和が2位・仙台と勝ち点で並ぶ

このエントリーをはてなブックマークに追加

[9.29 J1第27節 柏1-2浦和 国立]

 優勝争いに食らいつきたい3位浦和レッズは敵地で7位柏レイソルと対戦し、2-1の逆転勝利を収めた。セットプレーからのオウンゴールで先制を許すも、MF梅崎司のゴールで追いつくと、終了間際のロスタイム3分にFWポポが勝ち越しゴールを奪った。勝ち点3を手にすると、2位・仙台と勝ち点48で並んだ。(得失点:仙台+19、浦和+7)

 この日の柏はDF増嶋竜也が累積警告により、出場停止。代わって、DF那須大亮がCBを務めた。またGK菅野孝憲が膝を痛めたために欠場し、GK稲田康志がゴールマウスを守り、2列目左サイドではMFジョルジ・ワグネルではなく、MF水野晃樹が先発した。
 対する浦和はMF鈴木啓太が出場停止。MF柏木陽介がボランチへポジションを下げ、左にMF宇賀神友弥。その前に梅崎が入った。

 前半15分、5戦ぶりに先発に抜擢された水野が結果を残した。水野が右足で蹴り込んだ右CK、ニアサイドからゴール前混戦。最後はDF永田充の背中に当たり、ゴールネットを揺らした。オウンゴールで柏が先制に成功した。すると前半27分に浦和が早くも交代カードを切る。1トップで孤立する場面も多かったFW原口元気を代えて、FWポポをピッチへ送る。早い時間の交代に原口は不満の表情を浮かべていた。

 前半31分には柏がアクシデントから選手交代。前半27分にMF阿部勇樹にボールを奪われた際に、右膝を痛めていたFWレアンドロ・ドミンゲスが自ら交代を訴えた。代わって、ジョルジ・ワグネルが出場した。

 その後は一進一退の攻防となる。すると前半39分、浦和が試合を振り出しに戻す。ハーフウェーライン上から阿部が前線へロングボール。右サイドへ抜け出したMF平川忠亮が中央へ折り返すと、PA右へ詰めてきたMFマルシオ・リシャルデスがシュート。これはDFに弾かれるも、ファーサイドでこぼれたボールに反応したのが梅崎だった。冷静に流し込み、1-1と振り出しに戻した。そのまま前半を折り返す。

 柏は後半開始から選手交代。FW田中順也に代わり、FW澤昌克をピッチへ送る。この采配が当たり、柏は澤を起点にチャンスを迎える。後半立ち上がりにはDF橋本和が左サイドで粘り、中央へパス。最後はFW工藤壮人がシュートを打つも枠を外れた。後半35分には最後の交代カードを切り、水野に代わって、MF茨田陽生をピッチへ送る。しかし流れは変えられない。

 後半45分には、浦和がチャンスメイク。茨田からボールを奪取した柏木が右サイドへ展開。マルシオが仕掛けて中央へパス。ニアサイドで矢島がつぶれると、ファーサイドへ柏木が走り込んだ。しかし得点にはつなげない。

 それでも終了間際のロスタイム3分に決勝点が生まれた。GK加藤順大からのロングスローを敵陣に走り込んだ矢島が頭で落とす。反応したポポが必死に走ると、DFよりもわずかに早く右足を出す。このシュートが飛び出してきたGKの脇を抜け、ゴールネットを揺らした。浦和が劇的な勝ち越しゴールで逆転に成功。そのまま試合は終了し、浦和が2-1で勝利を飾った。

 試合後、決勝点を決めたポポは「最後の場面で巡ってきたチャンスを決めることができて良かったと思う」と満面の笑顔。「きょうの決勝ゴールは大事な得点だったと思う。今後も(優勝へ向けた)争いは続いていくと思うが、今後もこれを続けていきたい」と首位奪還へ向けて意欲を見せた。今季も残り7試合となり、浦和は首位・広島と2位・仙台との直接対決も残している。この勢いで頂点まで駆け上がれるか。

TOP