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千葉が3戦ぶり勝利で昇格争いに踏みとどまる

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[10.28 J2第40節 山形0-2千葉 NDスタ]

 8位モンテディオ山形と6位ジェフユナイテッド千葉の昇格争い生き残りを懸けた一戦は、アウェーの千葉が2-0で勝利をおさめ、J1昇格争いに踏みとどまった。後半5分、DF竹内彬のゴールで先制すると、同43分には途中出場のFW荒田智之がダメ押しゴールを決め、3試合ぶりの勝ち点3を手にした。一方の山形は3試合ぶりとなる痛恨の黒星。残り2試合でプレーオフ圏内浮上は厳しい状況となった。

 前半は互いに攻め手を欠き、こう着した展開が続いた。山形は前半34分、左クロスのセカンドボールをMF中島裕希がPA内で拾うと、縦に仕掛けて右サイド角度のない位置から右足を振り抜いたが、シュートはGKがセーブ。千葉は同40分、カウンターからMF佐藤健太郎のパスを受けたMF谷澤達也が右足でミドルシュートを狙ったが、枠を捉えられなかった。

 0-0で折り返した後半立ち上がりにセットプレーで試合は動く。千葉は後半5分、谷澤の右CKから竹内がヘディングシュート。竹内の8月26日の水戸戦(3-0)以来、9試合ぶりとなる今季2得点目が貴重な先制点となった。

 負ければJ1昇格が絶望的となる山形は必死の反撃に出る。しかし、後半6分、MFブランキーニョのミドルシュートはゴール上へ。同25分には中島の右クロスに途中出場のMF廣瀬智靖が左足で合わせたが、枠を捉え切れない。同41分、DF宮本卓也の右クロスをMF比嘉厚平が胸で落とし、右足で狙うが、これはGKにキャッチされた。

 すると後半43分、千葉は佐藤健の縦パスをFW米倉恒貴がワンタッチで左サイドに展開。オーバーラップしてきたDF渡邊圭二の折り返しに途中出場の荒田がスライディングしながら右足アウトサイドで流し込み、ゴールネットを揺らした。試合を決定づける2点目。その後も山形の反撃を跳ね返し、2-0で逃げ切った。

 過去2戦は大分に敗れ、湘南と引き分け。プレーオフ出場圏ぎりぎりの6位にまで順位を落としたが、3試合ぶりの勝ち点3を手にした。4シーズンぶりとなる悲願のJ1復帰へ竹内は「今のポジション(順位)にいることはふがいないと思っているけど、現実に厳しい試合がある中で、選手は『J1に行くんだ』という強い気持ちを持って前向きにやっている」と強調。「勝ったことはよかったけど、選手からは『次だ、次だ』という声が出ている」と、早くも残り2試合に気持ちを切り替えていた。

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