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GKもやる!? 完勝名古屋の闘莉王は残り試合の必勝誓う

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[11.17 J1第32節 磐田0-2名古屋 ヤマハ]

 J1第32節が17日、各地で行われ、名古屋グランパスは敵地でジュビロ磐田と対戦し、2-0で勝利した。名古屋は前半ロスタイムにDF田中マルクス闘莉王が先制点を奪うと、後半ロスタイムには途中出場のFW永井謙佑がダメ押し点を奪い、5戦負けなし(3勝2分)で勝ち点を52に伸ばした。勝ち点で並んでいた3位の浦和も勝利したため、順位こそ4位のままだが、ACL出場圏内をしっかり追走している。

 なお、この試合で名古屋GK楢崎正剛がJ1リーグ戦通算500試合出場を達成した。J1リーグ戦で通算500試合出場はMF伊東輝悦(甲府)に次いで、史上2人目の記録。GKでは初の快挙となった。

 この日も“ストライカー”闘莉王が存在感を見せつけた。土砂降りのピッチで序盤はお互い思うようなプレーが出来ず試合は進んだが、名古屋は前半ラストプレーで先制に成功する。中盤からMF田口泰士がゴール前に浮き球パスを上げると、この日も1トップで先発となった闘莉王が、競り合った日本代表DF駒野友一の頭の上から力強いヘディングシュートを叩き込んだ。「あの時間帯で先制点が取れて良かった。とにかくスペースに流れていこうと思っていた。いいボールが来たので決めるだけだった」。闘莉王の2試合連続となる今季9得点目で試合が動いた。

 後半に入ってからは完全に名古屋ペース。なかなかスコアこそ動かなかせなかったが、終盤、ストイコビッチ監督の交代策が的中する。後半ロスタイムに玉田圭司と交代で入ったMF金崎夢生が右サイドを強引に突破。グラインダーのクロスをゴール前に入れると、走りこんだこちらも途中出場のFW永井謙佑が押し込み、ダメを押した。永井は待望の2桁ゴールとなる、今季10得点目を挙げた。

「僕らはがむしゃらにやるだけ。前であろうと、後ろであろうと、GKであろうと、どこでも精一杯やるだけです」。この日もFWとして得点を奪い、終盤はDFで試合を締めた闘莉王は残り試合の必勝を誓っていた。

 来季のACL出場権が与えられる3位以内を目指す戦いも熾烈を極めている。勝ち点を52に伸ばした名古屋だが、同一勝ち点で並ぶ3位の浦和も勝利したため、順位は変わらなかった。最終戦の直接対決までもつれ込むことは必至。優勝争いとともにこちらの戦いからも目が離せない。

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