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優秀選手賞受賞の浦和DF槙野「広島には素直におめでとうという気持ち」

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 Jリーグは3日、横浜アリーナで「2012 Jリーグアウォーズ」を開催した。今季のリーグ戦で3位になった浦和レッズのDF槙野智章は、優秀選手賞を受賞した。授賞式を終えて、サンフレッチェ広島のDF森脇良太とともにミックスゾーンに現れた槙野は「久々のアウォーズでしたし、いろいろな刺激をまたもらいました」と、笑顔で語った。

 今シーズン、J1を制したのは、槙野がジュニアユース時代から、2010シーズンまで11年にわたって所属していた広島だった。かつてのチームメイトたちが、シャーレを掲げる姿を目の当たりにした槙野は「いろんな想いがありましたけど」と、前置きをしつつ「優勝した広島には時間も経ちましたし、素直におめでとうという気持ちでした」と、祝福の言葉を送っている。

 アウォーズに参加した槙野は、Jリーグの重要性について「Jリーグのレベルが上がってきた中で、良い選手がどんどん海外に行ってる中でもやっぱり基盤となるJリーグを盛り上げていければなと思います」と口にした。

 加入初年度で浦和は3位になった。それでも槙野に満足した様子はなく「欲を言えばあと1つ、2つ、上の順位に行きたかったですし、勝ち点を逃した試合があったので。こういう悔しさはチーム全員忘れてはいけないと思います」と語っている。AFCチャンピオンズリーグの出場権を獲得できたことについては「最後滑り込んだ形になりましたが、本来いるべき場所に浦和を上げることができ良かったと思います」と、納得しつつ「来季ですね。ペトロヴィッチ体制として迎えた今年の課題を、来季につなげられたらと思います」と、さらなるチームの成長を誓った。

 最後に浦和移籍も噂されている森脇と一緒にミックスゾーンに現れたことを指摘されると「僕が下で取材を受けていたら、(森脇選手が)勝手に入り込んできたので。彼は『僕ら2人で盛り上げよう』という意味深な言葉で締めていたんですよね。僕にはそれが何を意味するのか、よくわからないんですけど、その言葉で彼が締めていたことは確かです」と、やり取りを報道陣に明かし、満足そうに歩いて行った。
(取材・文 河合拓)

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