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鳥取の堅守を崩し切れず…G大阪は無敗維持も連勝は3でストップ

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[4.28 J2第11節 G大阪1-1鳥取 万博]

 J2は28日に第11節を行い、ガンバ大阪はホームでガイナーレ鳥取と対戦した。3連勝中のG大阪だったが、7試合未勝利の鳥取に苦戦を強いられる。前半シュート数2本に抑えられると、FW久保裕一に先制点を決められる。それでも、後半30分にFWレアンドロが相手守備のミスを逃さずに同点に追いつく。その後も猛攻を見せたG大阪だったが、勝ち越しゴールを挙げることはできずに1-1で引き分け、無敗は維持したが連勝は3でストップした。一方の鳥取は、5試合ぶりに得点を挙げ、4試合ぶりに勝ち点1を上積みしている。

 序盤から圧倒的に攻め込むG大阪は、MF遠藤保仁のFKやレアンドロの飛び出しなど、多彩な攻撃を見せる。前半9分にも遠藤を中心としたパスワークから、ゴール前にボールを供給するが、フィニッシュまで持ち込めない。一方の鳥取も速攻の狙いを明確に示す。前半10分には左サイドからのアーリークロスに対し、右サイドからMF奥山泰裕が飛び込んだが、ボールを受けることはできなかった。

 その後もボールを保持するG大阪は、前半16分に左サイドで細かくボールを回す。MF二川孝広からサイドチェンジのボールが、右のDF加地亮に出る。加地がPA内でボールを持ち替えて左足でシュートを放ったが、ゴールマウスを捉えることはできなかった。

 前半20分を過ぎた時間から、鳥取もボールを回してG大阪守備のほころびをうかがう。前半36分には右サイドからMF実信憲明の折り返したボールをFW久保裕一が狙ったが、シュートをミートできずに決定機をいかせなかった。

 その後も圧力を強める鳥取は、前半40分にも右サイドからクロスを入れて、ゴール前に混戦をつくったが、体を張ったG大阪の守備の前にシュートを打たせてもらえなかった。同42分にも最終ラインの裏を抜け出した久保が、シュートまで持ち込んだが、戻って来たDF丹羽大輝にブロックされた。結局、公式記録では前半のシュート数ではG大阪が2本、鳥取が1本。鳥取が自分たちのゲームプランどおりに試合を進めることができた。

 後半の立ち上がりも、鳥取が主導権を握る。後半5分には右サイドからクロスを入れると波状攻撃を見せた。MF田中雄大のシュートはブロックされたが、そこからこぼれたボールを最後はDF武田英二郎がミドルシュートを放ったが、枠を捉えられなかった。

 この流れに乗って、鳥取が先制する。後半12分、右サイドから尾崎が上げたクロスを、ゴール前で久保がヘッドで合わせて、鳥取が5試合ぶりにゴールを挙げた。鳥取は直後の13分に実信を下げて、MF住田貴彦を起用する。同15分にはG大阪も左サイドからDF藤春廣輝がクロスを入れる。GK杉本拓也がこぼしたボールに、二川が詰めたが、こぼれ球は杉本が一足早く回収した。

 後半19分にG大阪は二川と家長を同時に下げて、FW川西翔太とMF阿部浩之を同時に起用した。レアンドロと川西の2トップになり、前線が活性されたG大阪は、果敢に鳥取ゴールに迫って行く。

 G大阪に押し込まれる鳥取だが、後半29分にはセットプレーから決定機をつくる。GK藤ヶ谷陽介がパンチングしたボールを、奥山がシュートしたがボールはクロスバーを叩いた。逆に直後に速攻を見せたG大阪は、右サイドから加地がゴール前にクロスを入れる。中央で鳥取のDF柳楽智和が目測を誤り、クリアーに失敗。この背後でボールを受けたレアンドロが、確実にゴールネットを揺らして試合を振り出しに戻した。

 攻撃のテンポが上がったG大阪は、後半34分にも左サイドからレアンドロがクロスを入れるとファーサイドで川西が飛び込んだが、わずかに合わなかった。その後もG大阪は鳥取を押し込んだが、後半43分の阿部のシュートもGKに阻まれて、勝ち越し点を挙げられなかった。3分間のロスタイムでもG大阪がボールを保持し続けていたが、最後まで2点目が遠く、ホーム2勝目はお預けとなった。

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