beacon

技ありループはポスト直撃…俊輔「入ったと思った」

このエントリーをはてなブックマークに追加
[5.18 J1第12節 横浜FM0-0仙台 日産ス]

 スコアレスながら、両チームともに何度かの決定機を迎えた見応えのあった一戦。日産スタジアムにかけつけた23083人の歓声が最も大きくなったのは、横浜F・マリノスが攻撃のスイッチを強める中で迎えた後半33分だった。

 仙台陣内左サイドのMF齋藤学からMF兵藤慎剛、兵藤からMF中村俊輔へ。ショートパスが小気味よくつながると、俊輔は得意の左足で狙いすましたループシュートを放つ。「オレの感覚だと入ったと思った」。観客だけでなく俊輔本人も振り返ったシュートだったが、惜しくもポストに嫌われてしまった。

 自身のループシュートの跳ね返りが目の前にこぼれ、“イージー”と思われた決定機をふかしてしまったFWマルキーニョスについても俊輔は言及。「前の試合(ナビスコ杯・磐田戦)の1点目とか、日本人だと決められないし。これでチャラでしょ(笑)」とエースをかばった。

 横浜FMの司令塔は、この日もピッチを豊富な運動量で動き回り、横浜FMの攻撃のタクトをふるったがチームは第7節・新潟戦(0-1)以来となる無得点に終わった。

 全24得点のうち、約60%の15得点をラスト30分に奪っている横浜FM。そのデータが示すとおり、後半は猛攻を仕掛けた。後半36分にボランチのMF富澤清太郎に代えてFW藤田祥史が投入されると、システムを4-4-2に変更。俊輔はトップ下からボランチへとポジションを下げてプレーした。

「みんなよくやっている。この試合を耐えたのは大きいけど、ホームだから勝たないといけなかった。プラマイ(プラスマイナス)ゼロ」

 15日のナビスコ杯・磐田戦から中2日という過密日程の中で、主将としてチームを総括した俊輔。勝ち点を24に伸ばして2位はキープしたが、この日、大宮が湘南に勝利したため(2-1)、勝ち点差は「5」に開いた。約1か月の中断までリーグ戦は残り1節。大宮の独走を許さないためにも、勝ち点3を奪えるかーー。次節、敵地での鳥栖戦に臨む。

(取材・文 奥山典幸)

TOP