beacon

2戦連続6発大勝も… 浦和FW興梠「シュートゼロは大問題」

このエントリーをはてなブックマークに追加

[5.26 J1第13節 柏2-6浦和 国立]

 J1は26日に第13節2日目を行い、国立競技場では柏レイソル浦和レッズが対戦した。速攻が機能した浦和は、前半を2点リードで折り返すと、後半に入っても攻撃の手を緩めることなく、合計6得点を記録。6-2で勝利して、3位をキープした。

 浦和にとってリーグ戦で2試合連続6ゴールを記録したのは史上初めてのこと。それでも、試合後の選手たちが過度に喜ぶことはなかった。この日、1ゴールを挙げたDF森脇良太が「2試合で4失点は危機的状態」と言えば、2得点を挙げたMF柏木陽介も「決められているところはいいですが、失点が安いというか。点は取ったけど、少し後味が悪い」と、同調する。

 先制点を含む3点に絡み、勝利に大きく貢献したFW興梠慎三も、チームの2試合連続6得点について「鹿島時代も記憶にないですね。それだけうちの攻撃が分厚くなってきているし、確実に決めないといけないところで、しっかり決められている」と話したが、その後は反省の言葉が続いた。

「個人としては前半が納得いかなかったので。過程というか、ゴールに絡んだ場面以外の自分のプレーには納得いっていない。確実に収めないといけないところで、イージーミスが多くあったので、そういうことがないようにしたい。チームは6点取りましたが、自分点を取ったわけではないですし、FWなのにシュートがゼロ本なんて…。これだけチャンスをつくりながらも、自分のシュートが少ないのは大問題だと思う。課題が結構、見つかった試合だったと思う」と、大勝直後と思えないような反応だった。

「勝ちながら、修正点を直していきたい」というのは、サッカー選手の常套句だが、今の浦和は、まさにその言葉どおりだ。昨季、広島でJリーグ優勝を経験した森脇や、鹿島で数々のタイトルを手にしてきた興梠らが、良い刺激を与えていることもあるだろう。

「こういう試合で1点を挙げるよりも、1-0で勝つ試合で1点を取りたい」。そうキッパリ言い切る興梠は「次の試合が大事になるので、そこで勝てば2位まで浮上できるし、絶対に勝ちたい」と、リーグ戦中断前、最後の試合となる3日後の仙台戦に、力を込めた。

(取材・文 河合拓)

TOP