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「まさか監督をするとは」栃木SC松本新監督が会見、71歳J最高齢監督が誕生

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 栃木SCは13日、トップチームの体制変更を発表した。松田浩監督(53)と南省吾強化部長(43)が退任し、代わって松本育夫取締役シニアアドバイザー(71)が新監督に、上野佳昭シニアアドバイザー(72)が強化部長に就任する。

 会見が行われ、まずは中津正修代表取締役社長があいさつ。「強化部長南省吾、監督の松田浩両名より、現時点を持って辞任の意向がありました。後任としましては、強化部長には現シニアアドバイザーの上野佳昭氏、トップチーム監督にはS級ライセンスが必要という事から、現取締役シニアアドバイザーである松本育夫氏の2名にお願いしました。残り10試合ではございますが、この緊急の場を乗り切るべく、クラブとして全力で闘って参ります」と今回の経緯を説明した。

 松本新監督はメキシコ五輪で銅メダルを獲得した日本代表メンバーの1人。引退後は日本ユース代表監督や川崎Fの監督を歴任。2002年からは地球環境高で監督を務めるなど、幅広い年代の指導を行ってきた。2004-06年と10年に鳥栖の監督を務めて以来の監督復帰となる。また71歳での監督就任は、自らの記録更新するJ史上最高齢の監督となった。

「まさか監督をするとは思っていなかったですが、天命と思いこの仕事に入っていきたいと思います」と語った松本新監督。「先ずは動くこと。活動量に勝る戦術なし。動く量があって初めて技術・戦術が表現されます。また、今まで守備がベースでしたが、ゴールを奪うということからサッカーは始まるということの徹底、松田監督が取り組んでいたパスサッカー、これらをまとめると『11人で行うサッカー』という結論が出てきます。FWとバックのラインをコンパクトにした中でサッカーを11人で行うということを、これからやっていければと思っています」とチームの立て直しへ向け意気込んだ。

 栃木は現在、32試合を終えて10勝10分12敗の14位。夏場に入り特に苦しむと、7月以降の成績は1勝3分7敗と大きく負け越していた。

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