[9.14 J1第25節 川崎F2-0広島 等々力]

　サンフレッチェ広島の高卒ルーキーFW浅野拓磨がJ1デビューを飾った。8日の天皇杯2回戦・福岡大戦(1-0)で後半アディショナルタイムから出場し、公式戦デビュー。この日もベンチ入りを果たすと、後半37分からDF千葉和彦に代わってピッチに入った。

　待望のJ1デビュー。2シャドーの一角に入ると、後半41分にはMF高萩洋次郎の浮き球にパスに反応し、左サイドのスペースに飛び出した。スピードに乗ったドリブルで仕掛け、縦に突破。対峙したDFジェシを振り切り、マイナスに折り返した。MF野津田岳人のシュートはミートし切れず、得点にはつながらなかったが、持ち前のスピードで積極的なプレーを披露し、上々のデビュー戦となった。

「残り10分ぐらいから出て、ボールも触れて、自分の特長もしっかり出せたとは思う。あとは早くゴールに絡みたい」。森保一監督からは「ボールを持ったら仕掛けろ」と指示されていたそうで、「迷わず仕掛けられた」と笑みをこぼした。

「アップしているときは緊張もあったけど、名前を呼ばれてピッチに入ったら(緊張は)感じなくなった。点を取ることに必死になっていた」。四日市中央工高2年時の全国高校選手権では大会得点王に輝き、チームも準優勝に導くなど大会を盛り上げた期待のルーキー。10月の東アジア競技大会に出場するU-20日本代表にも選ばれた18歳が、まずはプロとしての第一歩を踏み出した。

(取材・文　西山紘平)

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