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広島入団会見を行った立正大淞南高DF高橋「ここからが勝負」

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 島根・立正大淞南高のDF高橋壮也(たかはし・そうや)のサンフレッチェ広島加入が内定し、同校にて記者会見が行われた。

 高橋は島根県松江市出身。城北デルソーレFC、サンフレッチェくにびきジュニアユースを経て、立正大淞南高で頭角を表した。1年次からメンバー入りし、1年次と2年次にインターハイで3位、2年次には高校選手権ベスト4。高校選手権では大会優秀選手に選出され、日本高校選抜にも選ばれたほか、今年はU-18日本代表候補にもなっている。

チームでのポジションは左サイドバックで、168㎝、65㎏と小柄だが、豊富な運動量が持ち味。タイミングの良い攻め上がりと、右利きながらも左足からも正確なクロスを送ってチャンスを演出するが、それだけでなく、最終ラインまで戻っての守備力、1対1での粘り強さも高く評価されている。なお、同校出身としては11人目のプロ選手となる。

以下、会見要旨
●広島・織田秀和強化部長コメント
「体は小さいですが、非常にバイタリティーがあって運動量がある選手です。私は日本代表の長友選手のような、運動量の大井、1対1が強いサイドプレーヤーだと思っていますし、そういう選手に成長してほしいと思っています」

●高橋壮也選手コメント
「サンフレッチェにあこがれて、サンフレッチェくにびきFCに入り、プロになるために立正大淞南高校に入って、いまサンフレッチェとプロ契約できて、とてもうれしく思っています。でも自分自身、ここで全く満足することはないですし、ここからが勝負だと思っています。体づくりから始めて、プロで通用できるようにしたいと思いますし、いままで自分にかかわってくれた、すべての人に感謝の気持ちを伝えられるように、全力でプレーしたいと思います」

以下、質疑応答
――織田強化部長にお聞きします。広島には現在多くのサイドプレーヤーがいますが、彼の将来性をどのように見ていますか。
織田 「サンフレッチェのいまのスタイルでは、サイドの選手にはすごく運動量が要求されます。もちろん技術も必要ですし、戦う気持ちも必要だと思いますが、高橋選手は、われわれにとって一番必要な運動量について、足立修スカウトは『2試合やっても平気だ』と評価しています。そこに期待して、獲得に至りました」

―高橋選手にお聞きします。目標にしていきたい選手は。
高橋 「やはり長友(佑都)選手は、あこがれです。インテルのようなビッグクラブでプレーできているのはすごいと思うし、尊敬もしています。長友選手のような選手になれるように、広島で頑張りたいと思います」

―サンフレッチェの印象は。
高橋 「最初の練習のときから、すごく雰囲気が良くて、先輩・後輩も友達のような感じでした。『ここなら絶対にうまくなれる』と思って、このチームでやりたいと、すごく思いました」

―南監督にお聞きします。これまで輩出してきたプロ選手と比較して、高橋選手はどこがプロとしてやっていける部分だと思いますか。

立正大淞南高・南健司監督 「1年生のときから試合に出場していましたが、プロになった選手の共通点である、どんな試合にも精神的に動じず、安定したプレーができるという、メンタルの強さがあったので、非常に可能性があると感じていました。2年、3年になると、そこに能力も追い付いてきて、プロになれるのでは、という期待も持っていました」

―高校3年間で、立正大淞南高のサッカー部で何を学んだか
高橋 「スタッフの方々に言われていたのは、『うまい選手は、ごろごろいるけど、本当に強い選手は数少ない』ということ。それは僕の中でも大事なポイントです。僕もうまくはないですが、戦える選手、強い選手になりたいですし、勝負が懸かったところで活躍できるのは、そういう選手だと思っています。立正大淞南高では、そこを学びました」

(取材・文 石倉利英)

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