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今季2度目の無得点に終わった柏…FW工藤「悪いときのうちが出た」

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[4.19 J1第8節 柏0-0横浜FM 柏]

 今季2度目の無失点というポジティブな結果となった柏レイソルだが、一方で今季2度目の無得点というネガティブな結果もつきまとった。柏の攻撃を牽引するエースのFW工藤壮人は、リーグ3試合でゴールに見放されている。この日は前半25分にFWレアンドロのパスに抜け出し、GKと1対1を迎えたが、ものにすることはできなかった。「トラップしたときにはコースがなかったので、(GKの)股を狙ったんですけど、足に当たってコースが変わってしまった」と工藤が振り返った決定機を外すと、その後はシュート1本に終わった。

 前半途中からはレアンドロの負傷交代によって、よりゴールに近い1トップへとポジションを上げたが、味方の選手との距離が遠く、工藤には“ラフな”ボールしか供給されなかった。リーグ屈指のCBコンビである中澤佑二栗原勇蔵に跳ね返される場面が続く。

「僕以外の選手が全員自陣に戻ってしまい、悪いときのうちが出てしまった。入ってくるボールがロングボールだったり、苦し紛れのボールだったりで、厳しいボールが多かった。もちろんそこはおさめなければいけなかったと思いますけど、もう少し地上戦で勝負したかった」

 キャプテンのMF大谷秀和も、工藤を活かせなかったことを反省材料として挙げた。「工藤の特長と相手のCBの特長を考えたときに、シンプルに競らせると相手の強さが活きるだけなので。相手のSBの裏に工藤とCBを走らせるとか、自分たちの特長と相手の特長を踏まえたプレーをしていかないといけない」

 次戦は、開幕戦で流れるようなパスワークで工藤のゴールをお膳立てした、レアンドロとMFレアンドロ・ドミンゲス不在での戦いが予想される。「代わった選手、(狩野)健太くんや(太田)徹郎がこのチャンスをどう活かすか。そこが上手くいけば上位に食い込んでいけると思う」。次節、日立台での浦和戦はチーム力が問われる一戦になる。

(取材・文 奥山典幸)

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